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建設機械整備技能士

建設現場では、クレーンやショベルカーなど、さまざまな大型機械が活動しています。建設機械整備技能士は、それら建設機械の整備技能を認定する国家資格です。整備不良があれば重大事故にもつながりかねない建設機械の安全な運用をささえる重要な存在です。試験は都道府県職業能力開発協会が実施し、学科試験と実技試験で構成されます。

資格詳細
土木や建築の作業で使われるブルドーザーやクレーン車などの大型建設機械は、建設現場では不可欠な機械です。建設機械整備技能士は、これらの建機や重機の整備に必要な技能・知識を認証する国家資格です。建設機械は定期自主検査を実施することが労働安全衛生法によって義務付けられており、建設機械整備技能士による安全点検作業が欠かせません。一般の自動車での車検に近いもので、安全に機械を運行するための重要な検査といえます。多くの作業員が働いている建設現場では、建設機械の整備に万が一不良があると、重大な事故につながるリスクがあるため、建設機械整備技能士は、建設現場の安全を支えるための重要な役目を担っています。資格は特級・1級・2級のレベルがあり、1級は7年以上の実務経験、または2級合格後に実務経験が2年以上必要となるなど、高い技能が求められます。

活躍場所
建設会社、建設機械メーカー及び販売会社、重機レンタル会社などに就職し、建設現場や工事現場、または整備工場での活躍が期待されます。整備点検作業が主な仕事ですが、販売会社などでは、顧客へ重機の使用方法を説明したり、安全講習などで営業支援を行ったりすることもあります。機械整備士として活躍するには、この資格以外にも、建設機械施行技士や大型特殊自動車免許などを取得すれば、仕事の幅がさらに広がるでしょう。

収入と将来性
企業によりかなり違いがありますが、一般的には建設機械整備士の年収は自動車整備士と比べてやや低めといわれています。ただし、残業時間が自動車整備士よりも短いという特徴があるようです。また、収入はやや低めではありますが、有資格者で経験が豊富であれば、大手企業では高待遇で迎えられる可能性もあります。建設機械整備の職種は慢性的な人手不足の傾向がここ数年続いており、つねに求人があります。建設現場ではなくてはならない存在ですので、今後も高い需要が続くことでしょう。

向いている人
世の中には、重機マニアと呼ばれる大型の建設機械が好きな人がたくさんいるようです。そういう人にとっては最適な仕事なのではないでしょうか?ただし、機械整備士の仕事でよく言われるのは、「仕事は趣味とは違う」ということです。趣味で機械の修理を楽しむのは自己責任ですが、建設機械整備士は命を預かる技術職ですので、ミスは許されません。相応の緊張感をつねに持って仕事に臨むことが求められます。

取得方法
自動車整備士と同じくらい、難易度高めの資格といわれています。受験者は、日ごろ重機整備の仕事に就いている人ばかりですので、実技試験のほうは比較的スムーズに進むようです。問題は学科試験にどれだけ力を入れられるかにかかってきます。また、1級と2級の学科の試験内容はほとんど変わりありませんが、1級の試験には「建設機械の見積もり」が含まれる点だけが2級との違いです。そのため、1級を目指す人は、「整備工数の見積もり」についてしっかりと勉強する必要があるでしょう。特級は管理者としての試験に当たるため、管理に関する出題が多いことが特徴です。なお、受験対策として、各都道府県の職業能力開発協会で講習会が実施されている場合もあります。試験問題集については、過去の技能検定試験問題集が雇用問題研究会の公式サイトから購入できます。さらに、直近の特級の試験問題が筆記・実技ともに、中央能力開発協会のサイト上で公開していますので、こちらも活用して受験対策することをおすすめします。



建設機械整備技能士資格の難易度偏差値

特級 1級 2級
偏差値55 偏差値52 偏差値44
普通
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級建設機械整備技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年8月30日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

建設機械整備技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

建設機械整備技能士試験概要

受験資格
特級

・1級合格後5年以上の実務経験

1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
特級

学科試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理および環境の保全
・作業指導
・設備管理
・建設機械整備に関する現場技術
実技試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理
・作業指導
・設備管理

1級・2級

学科試験

・建設機械
・建設機械整備法
・材料
・機械要素
・燃料および油脂類
・力学および材料力学
・製図
・電気
・安全衛生
実技試験

・建設機械整備作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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