塗料調色技能士
ホームセンターなどでは、じつにさまざまなタイプの塗料を目にすることができます。色の種類も豊富ですが、実際の塗装の現場では、塗料同士を混ぜ合わせて色を作ることが少なくありません。塗料調色技能士は、その色作りの技能を認定する国家資格です。学科試験と実技試験に合格することで取得できます。
資格詳細
塗料調色とは、塗料の色合わせのことです。求められている塗料の色になるように原色を混ぜ合わせて作る作業です。できるだけ少ない原色で短時間に作業することが求められます。まず、塗装された現物、塗り板、色見本帳などから見本の色を確認し、指定された塗料から使えそうな原色の塗料を選択する作業です。調色技術者は、色彩、塗料、塗装の基本的な知識と豊富な経験から、見本の色をひと目見るだけで、適切な原色を選び、どのくらい配合すればよいかなどを即座に判断できる人を指します。塗料調色技能士は、調色技術者に必要な技能・知識を認定する国家資格です。塗料調色技能士は単一等級で、学科と実技の試験に合格すると取得できます。受験するには、原則3年以上の実務経験が必要ですが、学歴により実務経験年数が異なるため、受験資格をしっかりと確認しておきましょう。
活躍場所
自動車用・建築用塗料などの製造・販売会社に就職して、実務経験を積んでから資格取得を目指すのが一般的です。すでに、塗料調色技能士の資格をもっている方は、即戦力としての活躍が期待されます。この資格と一緒に、「建築塗装技能士」など、関連する資格を取得すると仕事に幅が出てくるでしょう。
収入と将来性
塗料調色の作業員を求めている求人情報を見る限りでは、地方の中小企業は一般の平均的年収よりやや低めです。ただし、上場企業の情報では、年収にかなり幅があるため、経験豊富な人は大企業で優遇されているのではないでしょうか。塗料メーカーはバブルの崩壊やリーマンショックなどの影響により苦しい試練の時期もありましたが、塗料は建築、自動車、船舶などさまざまな産業から需要があるので、比較的景気に左右されにくく、メーカーでは安定しているようです。ただ、今後大きな成長が期待できるかという点では多少難しいかもしれません。近年は塗料メーカーの多くの企業が新興国などの海外に生産拠点を置いていることから、塗料業界の今後は海外への進出にかかってくるといえるでしょう。
向いている人
塗料調色は、塗装対象物の色、材質などの細かい点も考えながら、ピッタリ合う色を再現する仕事ですので、器用で仕事に集中できる人に向いているといえます。色合わせがうまくいかないときでも、イライラしないで根気よく取り組む姿勢が求められる仕事です。また、色を扱うので、感性が高い人に適性があるでしょう。
取得方法
試験は学科の他に、実際に調色作業を行う実技試験があります。受験経験者の話によると、実技に関しては、日ごろの調色の仕事とほとんど変わらないので、比較的スムーズにできたようです。また、メーカーで資格取得のための講習会があり、積極的に参加したことで自信をもって受験できたそうです。なお、実技試験でのポイントは、時間内に少ない原色を使って、いかに早く正確に作るかということでした。学科対策としては、関連の参考書を読み、過去の試験問題を繰り返し勉強したことで、慌てずに試験に臨めたそうです。過去問については、中央職業能力開発協会のサイトで過去の学科と実技の試験問題を公開していますので、ぜひ活用してください。
塗料調色技能士資格の難易度偏差値
普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級塗料調色技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年9月6日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
塗料調色技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
塗料調色技能士試験概要
受験資格 | 3年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる |
試験内容 | 学科試験 ・調色一般 ・調色作業法 ・材料 ・塗装一般 ・試験および検査 ・色 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・調色作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |