地方競馬調教師
しばしば中央競馬に負けない盛り上がりを見せることもある地方競馬は、多くの日本人にとって身近な存在です。そこで活躍する競走馬たちには、もちろん高度な調教がほどこされています。地方競馬の調教師は、きわめて専門的な経験と知識が要求されるため、騎手や調教師補佐、厩務員などから転身する人がほとんどで、競走馬に関わる経験が重視されます。畜産学部や馬術部、乗馬サークルなどで経験を積んでおくのがおすすめです。
資格詳細
地方競馬は、地方競馬全国協会(NAR)が全国各地の地方競馬の運営を行っています。全国に地方競馬場は15か所あり、関東では、大井、川崎、浦和、船橋の4か所です。中央競馬のように賞金が億を超えるようなレースはありませんが、地方競馬でデビューしたオグリキャップは中央競馬のG1レースを制しています。地方競馬の調教師になるには、地方競馬全国協会による試験を受けて、調教師免許を取得します。中央競馬会調教師と同様に、取得難易度は高いといわれています。一般的には、地方競馬教養センターに入所し、課程を修了後、調教師試験を受験します。かなり専門的な知識を要するため、騎手や厩務員としての経験を積んでから受験する人が多いようです。調教師の仕事は、馬の調教や飼育管理はもちろんのこと、厩務員、騎手の人事や指導を行ったり、馬主と交渉したり、騎乗法を騎手と一緒に考えたりなど、多岐にわたります。
活躍場所
調教師は基本的に自身が運営する厩舎で、毎日馬の世話や調教を行ったり、厩舎の従業員に指示を送ったり、打ち合わせをしたりなど、忙しく働きます。優秀な馬を見つけるために、牧場や競り市などに赴くこともあるでしょう。
収入と将来性
調教師の収入は、レースで獲得した賞金の一部と、馬主から預かった馬を調教する預託料が大半です。実力のある調教師の収入は高額ですが、中央競馬よりもレース賞金額が低いので、収入も必然的に安くなると考えられます。レースで勝てなければ、収入は上がらず、厩舎の経営者でもある調教師は、スタッフの給料も支払う必要があり、賞金が少ないほど自分の収入も少なくなります。公営ギャンブル全体が以前よりも活気がありませんが、とくに地方競馬の経営は厳しく、引退に追い込まれるケースもあるようです。それでも地方競馬の根強いファンは常にいるので、この先地方競馬の需要がなくなることはないでしょう。
向いている人
とにかく競走馬が大好きで、全力で調教師になる夢に向かっていく強い気持ちがある人に向いています。調教師は競走馬を育てるだけではなく、人との関わりも重要な仕事です。厩舎のスタッフの指導や馬主との交渉、出走させる際の騎手との関係など、コミュニケーション能力があるかないかで、調教師としての成果が変わってくるといえます。
取得方法
中央競馬会調教師の試験と同じく、ごく限られた人だけが合格できる試験です。受験者の大半が騎手や厩務員の経験者であることからも、難易度は高いといえるでしょう。コツコツと努力を重ねた人でも、さらに特別な技術やセンスがないと一人前の調教師として認められない、特別な職業です。まずは、騎手・調教師・厩務員の養成機関である地方競馬教養センターで調教師課程を修了してから、厩舎で実績を積むことが必要です。
地方競馬調教師資格の難易度偏差値
普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
2024年資格日程
願書受付
~2020年4月17日
試験日
2020年5月16日
合格発表
2020年5月25日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
地方競馬調教師資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
公的資格 | 専門的資格(秀) | 特になし | 大関クラス | 独学 |
地方競馬調教師試験概要
受験資格 | 28歳以上 |
試験内容 | 1次試験 ・書類審査 ・筆記試験(学力および技術) ・競馬関係法規 ・労働関係法規 ・一般常識 ・馬の飼養および調教に必要な技術 ・騎手および厩務員の指導に必要な知識 ・馬学 ・衛生学 ・運動生理学 ・飼料学 など 2次試験 ・身体検査 ・口頭試験 ・実技試験 ・面接試験 |
合格率 | 非公開 |
願書受付期間 | 年3回 ※受験できるのは年1回 |
試験日程 | 年3回 |
受験地 | 1次試験の20日前までに通知 |
受験料 | なし ※合格者のみ免許手数料2000円がかかる |
合格発表日 | 2次試験後、受験者に通知 | 受験申込・問合せ | 地方競馬全国協会 審査部免許課 〒106-8639 東京都港区麻布台2-2-1 麻布台ビル TEL:03-3583-2143 FAX:03-3583-8874 |
ホームページ | 地方競馬全国協会公式WEBサイト http://www.keiba.go.jp/ |