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介護食士

高齢化社会が進行するにつれて、介護サービスの重要さが増大しましたが、現在とりわけ高齢者の「食」にニーズが高まっています。介護食士は、高齢者のための介護食づくりの専門家で、お年寄りにもおいしく、かつ食べやすく、むせたりすることなく完食できる料理のスペシャリスト。介護の現場で即戦力となる資格です。25時間の講義と47時間の実習を修了することで資格を取得することができます。

資格詳細
高齢になると、噛む力や飲み込む力が低下したり、歯が抜けたり義歯が合わなくなったりなどで、十分に咀嚼できなくなるなど、食事面で問題が出ることが少なくありません。このような状態を放置しておくと、大切な栄養が摂取できなくなります。介護食は、そのような高齢者や食事制限のある方向けに、食材を細かく刻んだり、すりつぶしたりして食べやすく調理した食事です。介護食士は介護を必要とする方向けの食事についての専門知識を習得していることを証明できる民間資格で、全国調理職業訓練協会により認定されます。食事の際に飲み込む力が弱くなっている高齢者や病気などで食事制限のある人に、調理や栄養学の知識に基づいて、食べやすく、栄養のバランスの整ったおいしい食事を提供することが介護食士に求められている役割です。資格のレベルは1級から3級まであります。資格を取得するには、全国調理職業訓練協会の認定施設で開講されている、その学校の学生および一般の方を対象とした介護食士講習会を受講し、修了試験に合格することが必要です。

活躍場所
介護食士の資格を活かせるところは、主に介護施設の厨房です。介護施設の利用者の方はお一人おひとりが噛む力や飲み込む力が違うため、それぞれの方に適した形態の食事を提供する際に介護食士の存在は大きいといえます。また、最近では高齢者向けに工夫されたメニューを提供する飲食店も増えてきましたので、本資格を持っていると、このような飲食店で資格を活かせる機会があるでしょう。

収入と将来性
介護食士は、今のところ職種として位置付けされていないため、介護食士としての収入についての確かな情報はありません。調理師や栄養士として勤務しながら、介護食士の資格も活かすのであれば、それぞれの資格に見合う収入が期待できるでしょう。そのため、介護の現場で食について専門的な仕事をしたいのであれば、栄養士や管理栄養士などの資格も併せて取得しておくことをおすすめします。介護食士はまだ認知度の低い資格かもしれませんが、超高齢化社会を迎えている日本では、今後需要が高まっていくことが大いに期待されます。

向いている人
介護福祉士や訪問介護のヘルパー、調理師などの仕事に就いている方は介護食士の資格を取得しておくと、仕事に活かせるでしょう。また、介護を要する家族がいるのであれば、本資格で学んだ知識を日々の介護に活かせるため、要介護者がいる家族の方にもおすすめします。介護食士の仕事に向いている人の特徴としては、きめ細やかな気遣いができる人、几帳面な人、料理を作り出す工夫ができる人などが挙げられます。

取得方法
介護食士講習会を受講することで、本資格の取得を目指せます。講習会は一般の方でも受講できますので、まずは講習会を開講しているスクールを確認しておきましょう。講習会が終わると、修了試験として筆記試験と実技試験が実施されますが、受験するには講習会に80%以上出席していることが必要です。毎回できるかぎり休まずに受講して出席率を確保するように注意してください。もちろん、講義の内容もしっかり習得できるよう心がけましょう。講習会は72時間ありますので、初めての方も真面目にしっかり取り組めば知識と技術を身につけられます。試験の難易度としては低く、講習会の内容をきちんと聞いていれば合格可能なレベルとされています。



介護食士資格の難易度偏差値

1級 2級 3級
偏差値39 偏差値37 偏差値0
超簡単
超簡単
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 介護食士○級 合格
所轄・主催:
公益社団法人全国調理職業訓練協会主催
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

開催地により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

介護食士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 前頭クラス 通学

介護食士試験概要

受験資格
1級

・25歳以上で、2級を取得後、介護食調理の実務経験2年以上
2級

・3級を取得した者
3級

・不問
試験内容 全国調理職業訓練協会の正会員校および賛助会員校で開講される講習会(72時間)に参加し、修了試験に合格することで資格が取得できる。試験は筆記と実技。

講習内容

1級

座学

・医学的基礎知識
・関係法規
・栄養学
 ・臨床栄養学
・食品学
・食品衛生学
調理理論・調理実習


2級

座学

・医学的基礎知識
・高齢者の心理
・栄養学
・食品学
・食品衛生学
調理理論・調理実習


3級

座学

・介護食士概論
・医学的基礎知識
・高齢者の心理
・栄養学
 ・栄養学基礎
 ・高齢者栄養学
・食品学
 ・食品学基礎
 ・高齢者食品学
・食品衛生学
 ・食品衛生学基礎
 ・高齢者食品衛生学
調理理論・調理実習

・調理理論・調理実習の基礎
・調理理論・調理実習
合格率 試験なし
願書受付期間 講習会開講施設により異なる
試験日程 講習会開講施設により異なる
受験地 各地の全国調理職業訓練協会の正会員校および賛助会員校
受験料
受講料:
70000~90000円程度
※講習会開講施設により異なる
合格発表日 講習会開講施設により異なる
受験申込・問合せ 公益社団法人 全国調理職業訓練協会
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-24 神田AKビル8階
電話:03-6206-0051 FAX:03-6206-0052
ホームページ 全国調理職業訓練協会/介護食士
http://www.kaigosyokushi.jp/kaigoshokushi/kaigoshokushi.html

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