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ビジネス・キャリア検定試験

ビジネス・キャリア検定試験は、さまざまな分野別試験からなる公的検定試験で、ビジネスマンの職務能力を客観的に判定する検定です。企業における各種の実務に対する職務遂行能力が認定されます。どんな企業にも共通する実務能力が対象になっているため、社員の評価や人材の開発などに利用する企業もあるほど、権威ある公的試験となっています。

資格詳細
人事・人材開発、総務など、従来はなかった事務系の職種分野の能力を評価する検定試験であり、8分野42試験の中から、自分の知識やスキルに合う試験を選択できます。(※1級は6分野、BASIC級は2分野)この検定試験は、事務系の職務に就いている人たちが担当職務を適切に行うための専門知識だけが問われるのではなく、実務に応用できる実施能力も問われます。例えば、営業なら営業に求められる知識と職務スキルを習得していることを証明できる検定であり、自分の実務能力を客観的に測れることもメリットといえます。事務系の職種に必要な実務能力は、企業は違っても共通しているため、社員研修や社員の評価の際に、この資格を取り入れている企業も増えています。ビジネス・パーソンまたは就職や転職を希望する人にとって、昇進・昇格も考慮に入れた就職に向けての公的資格のひとつといえるでしょう。

活躍場所
企業における総務、人事、経理などの管理部門をはじめ、ロジスティクス、生産管理などのさまざまな事務系職種分野で幅広く活躍できます。資格を取得すれば、すぐ就職できるわけではありませんが、企画力なども含めた実務能力が客観的に評価されるので、就職や転職には有利となるでしょう。検定の2級以上を取得すると、管理職として活躍できる実務能力を証明することができます。

収入と将来性
多くの企業で、昇給・昇格の要件に活用されており、社員の自己啓発支援制度のプログラムとしても利用されています。ビジネス・キャリア検定を導入している企業の活用例としては、国内大手の卸商社で、検定のロジスティクス分野の資格を奨励しており、新入社員研修では、検定のテキストを使用しています。このように、ビジネス・キャリア検定の資格取得を推奨する企業は多く、今後さらにニーズが高まることが予想されます。また、管理職を目指して転職するケースでは有利になることがあるようです。

向いている人
実務能力を評価する資格ですから、自分の実務能力を試したい人や管理職を目指している人に向いている資格です。また、ビジネス全般について、体系的に勉強したい人にも向いているといえるでしょう。級別に見ていくと、BASIC級は、学生などこれから就職をする人や入社したばかりの人、3級は、係長やリーダーを目指す実務経験3年位の人、2級は課長、マネージャーなどを目指す実務経験が5年位ある人に向いています。さらに、1級は部門長やディレクターなどを目指す実務経験が10年以上ある人に向いている資格です。

取得方法
検定試験を実施する「中央職業能力開発協会」の公式サイトの「学習支援」で紹介されている標準テキストと解説書を使って学習するとよいでしょう。ビジネス・パーソンとしての仕事を幅広く学習できるシリーズです。過去の問題例も「学習支援」に掲載されていますので、出題の傾向をしっかりとつかんでおきましょう。また、「中央職業能力開発協会」が実施する「教育訓練講座」も、受験対策におすすめです。それほど難しい試験ではないので、標準テキストを使ってしっかりと学習すれば、1~3ヶ月ほどで合格を目指せるでしょう。



ビジネス・キャリア検定試験資格の難易度偏差値

1級 2級 3級 BASIC級
偏差値49 偏差値42 偏差値37 偏差値0
簡単
簡単
超簡単
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ビジネス・キャリア検定試験○級 合格
所轄・主催:
中央職業能力開発協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は3級の情報。1級は前期のみ実施。
願書受付
2020年10月5日~2020年12月11日
試験日
2021年2月21日
合格発表
2021年3月19日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

ビジネス・キャリア検定試験資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 就職や転職にかなり有利 特になし 大関クラス 独学 通学 通信 公式テキスト

ビジネス・キャリア検定試験試験概要

受験資格 不問
試験内容
1級:
7試験区分・論述式
実務経験10年程度で部長やディレクター相当のレベル

2級:
19試験区分・5肢択一
実務経験5年程度で課長やマネージャー相当のレベル

3級:
15試験区分・4肢択一
実務経験3年程度で係長やリーダー相当のレベル

BASIC級:
2試験区分・真偽法
学生、求職者、内定者、新人のレベル

試験区分(43単位)は以下の分野にわたる
・人事・人材開発・労務管理
・経理・財務管理
・営業・マーケティング
・生産管理
・企業法務・総務
・ロジスティクス
・経営情報システム
・経営戦略
合格率 49.0%
願書受付期間 4月中旬~7月下旬・10月上旬~12月中旬
試験日程 10月上旬(1~3級)・2月下旬(2~BASIC級)
受験地 全国主要都市
受験料
1級:
11000円
2級:
7700円
3級:
6200円
BASIC級:
3300円
合格発表日 11月中旬・3月中旬
受験申込・問合せ 中央職業能力開発協会 能力開発支援部
〒160-8327 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア11階
電話:03-6758-2836
ホームページ ビジネス・キャリア検定試験 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)ビジネス・キャリア検定BC
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/

ビジネス・キャリア検定試験のレビュー

(2件)
興梠
仕事への取り組み方が変わりました

2022年12月27日
私は、金融機関の窓口業務を主に担当していました。
その中で仕事の将来のキャリアパスを考えた時に、自分がどの様に成長すべきか悩みこの資格の勉強をしました。
この資格自体は、会社における人事担当や管理職が持つべき知識だと考えています。
しかし新入社員や中堅社員のみならず、社会人でない人にも役に立つ知識を持つことができると思います。
試験の形式は、4肢択一でした。全40問を1時間50分で解きます。合格基準は正答60パーセント以上です。
試験内容は、雇用から社会保険、労働契約など多岐にわたります。
私の勉強方法は、単純作業の継続でした。「絶対に覚えてやる!」などとは思わず、ただただコツコツと取り組みました。
まずは、テキストを通し読みしました。案の定、興味が持てない文言が多くて悩みました。
しかし、覚えようという気がないので眺めるように本のページを繰っていきました。
そして一巡したら、次は就業規則や自己啓発がらみの興味の持てる範囲を短い単元やセクションごとに読むことに取り組みました。
その取り組み方法は「声に出して、早口で読む」ことです。何度も何度も早口で読み進めると、自然に読む速度が上がっていきます。
それは、読むことに慣れたということもありますが、知らず知らずのうちに文章の次の言葉を覚えていってしまってるからだと思います。
私は、この勉強方法をいろんなところで応用しています。頭で覚えるというよりも、口で覚えたといえます。
みなさんも苦手な分野があると思いますが、その時は台本を覚えるような感覚で取り組んでみるのも良いかと思います。
試験前には、過去問を何度も繰り返し取り組みました。この資格は専門的な言葉が多いのですが、過去問を解くことで覚えていくことも多々ありました。
この資格試験は、出題範囲も広く出題数も多いのです。
しかし、過去問に取り組むことにより傾向が分ってきます。言い換えれば過去問こそが傾向と対策が詰まっているとも言えます。
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コロ
スキルアップを目指し、独学で合格できました

2020年09月11日
現在、会社の総務に所属しています。
業務の幅を広げられるキッカケになると職場の先輩に勧められ、
ビジネスキャリア検定という資格があることを知りました。
「中央能力開発協会」というところが認定機関の公的資格です。
私は労務の業務に関わり始めたばかりでしたので、
労務3級の合格に向けて勉強を始めました。
私が勉強を始めたのは2019年7月、試験は10月でしたので
早速テキストを購入し、後は中央能力開発協会のホームページに
過去問が4回分、無料で閲覧ができるため、それを印刷して
手元に用意しました。
勉強方法はひたすら過去問を繰り返し、わからないところや用語を
テキストやインターネットで調べて紐解いていく。その繰り返しです。
仕事をしながらでしたので毎日30分~1時間くらいの勉強時間です。
(私の場合は通勤時間を活用しました)
試験まで残り1ヶ月ほどになると、問題と答えを暗記するくらいになっていましたが
それでも繰り返し、問題を解いていました。

後、労務は法律改定の影響を受けることがあるので、
上司や知り合いの社労士さんにきいて無事に合格できました。
法律改定は質問する環境が無いとなかなか難しいかもしれませんが
問題の6割正解で合格ですので、合格ラインを狙うなら、そこまで
気にしなくても過去問+テキストで対応できるかと思います。
合格後は会社の評価面談でもアピールできましたし、
会社の制度で祝い金ももらえましたため、お小遣い稼ぎにもなりました。
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