グリーンアドバイザー

庭やベランダなどで楽しめる家庭園芸が趣味という方も多いでしょう。グリーンアドバイザーは、園芸を楽しみたい人たちへ植物の育て方について助言や指導を行ったり、楽しみ方を教えたりする専門家です。園芸に精通していることから、園芸ソムリエや花のまち医者と呼ばれることもあります。グリーンアドバイザーになると、さまざまな業務に従事できるうえ、日本家庭園芸普及協会の主催によるセミナーやイベントに参加でき、さらに企画・運営の仕事に関われることもあります。グリーンアドバイザーの称号を得るには、協会が実施する講習（動画）を受講し、認定試験を受けて合格すると、協会に登録することができます。講習は2021年度からインターネット動画視聴に変わりました。講習動画の視聴時間は約12時間です。期間中であれば、スマートフォン、パソコン、タブレットなどから好きなときに何度でも視聴できるので自分のペースで学習できます。グリーンアドバイザーの資格は30年ほどの歴史を誇る資格で、現在は約11,000人が登録しています。

グリーンアドバイザーは全国各地にある園芸店や生花店、園芸用品を扱っているホームセンターなどの接客業で活躍できます。また、本資格を取得することで、園芸教室やガーデニング教室などの講師のほか、グリーンレンタル、園芸関連商社、造園業、行政・ＮＰＯ法人などの分野で活躍できる可能性もあります。なお、日本園芸普及協会に登録すると、講師や相談員などの仕事を依頼される機会もあるようです。

グリーンアドバイザーは働くフィールドが幅広いため、仕事の内容により収入は大きく変わります。たとえば、ホームセンターや園芸店などの場合、一般的な会社員の収入と同じくらいか、少し低めです。一方で、グリーンアドバイザー資格を必須条件にしている園芸関連企業では、より高めの収入が期待できるかもしれません。造園や園芸の仕事というとひと昔前は男性の仕事というイメージがありましたが、現在は多くの女性がグリーンアドバイザーとして活躍しています。近年日本ではガーデニングやDIYが人気となっているため、グリーンアドバイザーはこれからも需要のある資格といえるでしょう。

日本家庭園芸普及協会の講習を受けて、認定試験に合格することが必要です。講習はインターネット上で動画を視聴します。試験までの期間中、何度でも好きな時に視聴できるので、自分の都合にあわせて勉強することが可能です。認定試験は会場で受けますが、マークシート方式の筆記試験です。基本的には講習で学習したことやテキストから出題され、難易度はそれほど高くはないようです。ただし、学習範囲が広いので、全く知識がない方はかなり時間をかけて勉強することをおすすめします。日本家庭園芸普及協会のサイトで、おすすめ書籍や認定講習のサンプル動画、試験問題の一例などを紹介していますので目を通しておきましょう。

衣料管理士の試験は、認定されている大学・短大内での試験ですので、合格率は比較的高めとされています。必要な単位を履修していれば取得できるものなので、まずは真面目に授業に取り組むことが大切です。対策としては、教材をしっかり熟読し、理解しておきましょう。また、試験には論文があります。論文が苦手な方は、アパレル関連の情報を積極的に収集し、文章をまとめる力を養っておきましょう。