カート・ドライバー国内ライセンス

カートは、自動車免許がなくても楽しめる、モータースポーツの入門編ですが、100km以上の体感スピードがあり、スリリングであることも魅力です。カートレースに出場するには、日本自動車連盟（JAF）のライセンスが必要です。国内ライセンスは、国内B・国内A、ジュニアB・ジュニアAの4種類あり、ライセンスの種類によって年齢が区分されています。カート国内B・ジュニア国内Bを取得し、レースに出場し実績を積んでいけば、国内A、国際Bといった上級ライセンスへのステップアップが可能です。ライセンスを取得するには、ライセンス講習会を受講します。講習会のスケジュールは、JAFホームページを参照するか、JAF各地方本部に問い合わせ、希望の講習会が見つかったら、主催者に連絡して受講します。講習会の内容は、規則の説明、カート走行の実践、旗信号の説明などです。講習会ではサーキットのカートを使うため、カートを持参しなくてOKです。ヘルメットも用意されていますが、自分のものがあれば持参するとよいでしょう。その他わからないことは講習会の主催者に確認しておくことをおすすめします。

日本自動車連盟が発行する国内ライセンスを持っていると、JAF公認の競技会に参加できます。全国各地でカートレースが開催されており、その種類はさまざまですが、大きくわけると、全国のサーキットで行われるローカルレース、地方選手権や全日本選手権、ワールドカップのような国際格式選手権などがあります。

カート・ドライバー国内ライセンスは、レースに参加するために必要な資格であり、収入につながるものではありません。しかしスピートが100km/hを超えるカートレースは、レーシングドライバーへの登竜門といわれており、モータースポーツを本格的に始めたい人を中心に今日まで発展しています。世界的レベルでステップアップのシステムが構築されており、初級者からプロまで多数の競技者が存在しています。F1や日本のトップレースで活躍するドライバーの多くは、子どもの頃よりカートレースに親しんでいたそうです。一方でカートは自動車免許がなくても楽しめるため、老若男女問わず幅広い年代に人気があるモータースポーツです。レース出場が目的ではなくても、講習会に参加して、カートやレースの知識、マナーなどを身につけると、カートをより楽しむことができるでしょう。

カートレースでステップアップを目指したい方向けの資格といえます。しかし一方レースで競い合いたい人だけが対象ということでなく、10歳以上であればだれでも目指せる資格です。

カート・ドライバーライセンスは、講習会を受講して取得します。講習の内容は、「速く走る」ではなく、「安全に走る」知識が中心です。座学と実技が行われ1日で終了します。座学の内容は、コース走行上のルール、車両及び運転者の装備、SLカートレース規則とJAF規則の説明など、実技講習の内容は、信号旗の意味、コース上のマナーなどです。実技講習も座学で学んだ知識を活かしてマナーを守って安全に走れるかがポイントになるので、速さは関係ありません。そのため初心者でもOKです。講習が終わると簡単な筆記試験がありますが、講習をしっかり受講してれば解答できる内容となっています。