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飼料製造管理者

牛や豚などの家畜を育てる上で欠かせないのが、彼らのエサである「飼料」です。安全な飼料を製造するために、製造現場には国家資格である飼料製造管理者の有資格者の配置が義務づけられています。独立行政法人の農林水産消費安全技術センターが実施する講習を修了することで取得できますが、獣医師や薬剤師の有資格者、または大学などで特定の課程を修めている人であれば、講習なしで取得することができます。

資格詳細
日本は昔から魚と穀物を中心とする食生活を送ってきましたが、近年肉食生活の割合が大きくなってきています。土地が狭い日本では狭い空間で食用動物を大量飼育する方法でバラエティ豊かな肉食生活を維持していますが、狭い空間での食用動物の大量飼育では感染症の蔓延が心配です。そこで、食肉の安全確保のため、抗菌剤を混ぜた飼料を動物に与えることで感染症に対するリスクを減らしています。しかし飼料の中に有害な添加物が混入すると、生産される畜産物も有害になるリスクがあり、肉を食する人間にも被害が及びます。そのため、飼料や飼料添加物の製造や保存などについて管理と指導を行う資格をもつ飼料製造管理者が必要です。飼料添加物や特定の添加物を含む飼料を製造する事業場では必置の資格とされており、飼料製造管理者は消費者の安全な食生活を守る重要な役目を担っています。この資格は、農林水産大臣が定める講習を受講し、修了試験に合格することで資格取得が可能です。ただし、受講するためには、法律で定めている飼料または飼料添加物の製造業務に3年以上従事した経験が必要です。飼料に添加する薬剤の知識などが必要なため、薬剤師や獣医師の有資格者や大学で所定の課程を修了している人は講習を受けずに取得できます。

活躍場所
資格有資格者は、抗菌性物質を配合する飼料工場、自家配合農家、飼料添加物製造工場などで、日本の食生活を支える分野の管理の専門家として活躍できます。

収入と将来性
飼料製造管理者の年収は、一般的な年収より低めですが、企業によっては特別手当を支給する場合もあるようです。有資格者は飼料製造業などの企業から重宝されますし、転職の際にも資格があると有利になるでしょう。現在、薬剤師や獣医師の方、または大学で所定の課程を修了した人は講習を受けなくても、そのまま飼料製造管理者の有資格者になれるので有利です。飼料製造管理者は日本の畜産の安全性に関わる重要な仕事を担っており、必置資格でもあるため、将来性は十分にあるといえるでしょう。

向いている人
食の安全を陰から支える仕事にやりがいを感じられる人に向いています。飼料や飼料添加物に関わる仕事なので、薬学、畜産学、獣医学、水産学、農芸化学といった分野に興味がある人に適する仕事です。

取得方法
講習と修了考査で取得できる資格であり、講習の中で専門知識などを覚えていきます。修了考査もほとんどの方が合格しているようです。ただし、講習を受講するには製造実務経験が3年以上必要ですので、大学で専門分野を修了していない方が資格を取得するには、数年はかかる資格といえます。



飼料製造管理者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 飼料製造管理者 取得
所轄・主催:
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年7月1日~2019年8月16日
試験日
2019年10月28日~2019年11月1日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

飼料製造管理者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 特になし 必置資格 大関クラス 特になし

飼料製造管理者試験概要

受験資格 「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律施行令」第5条各号に掲げる飼料又は飼料添加物の製造の業務に3年以上従事している者
試験内容 講習科目
・飼料及び飼料添加物概論
・飼料及び飼料添加物の安全対策
・飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法令
・家畜衛生及び食品衛生に関する法令
・飼料及び飼料添加物の製造管理
・飼料及び飼料添加物の分析及び鑑定
・家畜栄養学
・家畜衛生学
・飼料及び飼料添加物の分析実習
合格率 試験なし
願書受付期間 7月上旬~8月中旬
試験日程 10月中旬~下旬(5日間)
受験地 埼玉
受験料 42000円
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ 独立行政法人 農林水産消費安全技術センター 肥飼料安全検査部
〒330-9731 埼玉県さいたま市中央区新都心2-1 さいたま新都心合同庁舎検査棟
TEL:050-3797-1857 FAX:048-601-1179
ホームページ 飼料製造管理者講習会受講手続 - 独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
http://www.famic.go.jp/ffis/feed/sub2_koshu.html

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