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食品衛生責任者

食品を取り扱う営業所では、営業許可だけでなく、食品衛生責任者の資格を持つ人が必要になります。営業施設の所在する都道府県が実施する講習を受け、試験に合格することで取得できますが、講習と試験は同日におこなわれるため1日で済みます。受講資格は自治体により異なりますが、栄養士や調理師、製菓衛生師、食品衛生管理者などの食品衛生関連の資格が求められます。無資格者向けの養成講習を用意している自治体もあります。

資格詳細
食品衛生責任者は店舗の公衆衛生を担っており、飲食店の開業に必要な資格となっています。各都道府県が管轄となっており、基本的には各保健所で手続きを済ませることになります。ほとんどの講習会は毎月行われておりますが、難易度もほとんどなく講習を受けるだけで取得できることから、人気の資格となっていて、定員になると締切となるので、早めの申し込みが必要になります。競合多種の飲食店は開業を目指す人も多く、受講する人が多いのも特徴です。また、飲食店以外にも食品を扱う店舗を開業する場合にも必要です。

活躍場所
主に飲食店全般(食堂、居酒屋、レストランなど)です。多くのお店がレジ周辺に食品衛責任者の証書を額縁で飾ってあり、食品衛生責任者と防火管理者のネームプレートを掲示してあります。また、小型のスーパーなど食品を扱う施設でも必須です。これらの施設には営業許可証が必要ですが、営業許可証1枚につき、食品衛生責任者が1名必須となります。お店を新規に開業される方は、調理師免許や医師免許など所定の資格を持っている場合は講習が免除されます。

収入と将来性
個人の方でも飲食店を開業できます。また、チェーン店の新規店舗立ち上げに関して率先して店長候補として採用されやすくなります。店舗に一人の社員(店長)ではなく、複数の社員がいる飲食店の場合、通常の社員よりも責任者になる方が手当や給与面でも優遇されます。外食産業は開業率と閉店率が軒並み高く、新規飲食店というのは消費者からの需要も高いため、この資格を持つことでこれからのニーズも期待はできます。

向いている人
飲食店を立ち上げたいと考えているオーナーや外食産業の現場で働いている従業員です。また、食中毒などの衛生面を専門的に勉強できるので、料理が好きな人や家庭での食中毒が怖い主婦の方にもおススメといえます。

取得方法
講習会は3科目からなります。「衛生法規」、「公衆衛生学」、「食品衛生学」の3つです。5時間ほどの講義内容でビデオ鑑賞があり、小休憩や昼食休憩をはさむと6時間の拘束となり、ほぼ一日はつぶれます。また、講習会の後に小テストがあります。基本的に講習会の内容通りの問題が出題されます。全問正解率も高く、正しい記述を一つ選択するというテストなので、テキストを開いて講習をきちんと聞いてメモを取っていれば、問題ない程度の難易度です。ただし、この講習会では一日で詰め込んだ内容で大事なポイントを抜き取って説明しています。テキストに書かれていることは、お店を運営していく上で非常に重要な内容となっていますので、独自で勉強することが好ましいでしょう。



食品衛生責任者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 食品衛生責任者 修了
所轄・主催:
社団法人食品衛生協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

都道府県により日程が異なる.
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

食品衛生責任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 特になし 必置資格 関脇クラス 通学

食品衛生責任者試験概要

受験資格 都道府県による
試験内容 都道府県が実施する講習会を修了後、筆記試験に合格することで取得できる。

講習内容
・衛生法規
・公衆衛生学
・食品衛生学
合格率 約100%
願書受付期間 都道府県による
試験日程 都道府県による(月10回程度)
受験地 都道府県による
受験料 都道府県による
合格発表日 都道府県による
受験申込・問合せ 都道府県の衛生主管部、保健所、食品衛生協会
ホームページ

食品衛生責任者のレビュー

(4件)
ピエロ
夢の飲食店開業に必須の資格

2023年09月05日
以前飲食店に勤務していました。
資格取得に必要な一定の勤務年数の経験を得たので、資格取得しました。
講習に申し込み、受講後テストを受けて合格すると取得できます。
老若男女問わず、多くの人が受講していました。
受講内容は、多岐にわたりますが、変更になった法令に関することと、食中毒に関する項目がとても参考になりました。
食中毒や調理場の事故に関しては、実際に起きた事故事例から学ぶので、受講後今までの自分で反省するべきところや、改善するべきところがすぐ見つかります。
私自身も食中毒に関する知識・意識改革をする良い機会になりました。
試験は短時間で終わる内容でしたが、幅広く出題されていたと思います。
この資格は、飲食店を開業するには必須の資格です。
将来的にカフェを経営してみたい、自分のお店を持ちたい、店舗の責任者になりたいと考えている人には資格取得がお薦めです。
またこの資格には、定期的な更新が必要ですが、変更になった法令などについて学ぶ良い機会になります。
このレビューを2人中2人が評価しています


やもー
取れる人は取って損無し!

2021年07月20日
転職活動のために履歴書の準備をしていた頃の話です。
当時の自分には履歴書に書くことのできる所持資格があまり無く、自分のアピールポイントに物足りなさを感じていました。

そこで短期間で学べ、のちのちにも役に立ちそうな資格を探していたところ『食品衛生責任者』の資格取得のための講習会が目にとまりました!

この資格は各都道府県の食品衛生管理団体が都道府県それぞれで講習会を開催していて、ほとんどの都道府県で資格が一日で取れるように時間割を作っているようです。
講習会開催も月に数回あり、スケジュールを合わせやすいのもありがたいポイントです。
事前の勉強も特には必要無いとされていて、
テキストも受講費に含まれているため現地で渡されます。
そして、6時間の講習を受けたのちにあるテストで理解度を確認し、問題が無ければ晴れて資格取得となります。
手ぶら受講が可能なのは忙しい時期にもありがたい事ですね!

食品衛生責任者を持っていると
飲食店の開業ができます。
飲食店の開業の予定が無い人でも、飲食店1店舗につき1人は必ず必要な資格なので、雇い主からすれば重宝されます。
そして・・
食中毒への注意、アレルギーについてなど、日々の台所の衛生管理にも活かせる知識がたくさんありました。
大切な家族の健康を守るためにも、持っていて損は無い資格だと思います。
このレビューを6人中5人が評価しています


レオン
合格のコツとメリット

2020年10月06日
私が飲食店で2年以上働いていたときに調理師を取得し、講習会免除で食品衛生責任者の資格を取得しました。
私自身講習を受けていませんが、同じ店舗の社員が講習会を受けていたので「講習会はどうでしたか?」と話を伺ったところ、「公衆衛生学を学んで、店舗の衛生管理について改善していきたい。」といった前向きな感想をおっしゃっていました。
調理師免許や栄養士などの資格をお持ちではない方は、講習会に参加するだけで取得できる資格で、特に教材で勉強する必要はありませんので、簡単になれます。
公衆衛生学は飲食業をやっていくうえで、必須の知識になりますので、食中毒や異物混入などが起こらないような対策や改善の方法を発見できるのではないかと思います。
また、この資格がないと飲食店を経営することができません。
将来カフェを経営しようとする私にとって、夢を叶えるのに必要な資格になるので取得して良かったと思っています。
飲食店を経営してみたい、食品衛生について知識を身につけたい方は是非取得するべきだと思います。
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