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路面標示施工技能士

道路に大きく書かれた「止まれ」の文字。異様に縦長に書かれているのは、接近するドライバーから読めるようにした工夫です。こうした路上の注意書きを「路面標示」と言い、その特殊な技能を認定する国家資格として路面標示施工技能士があります。溶融ペイントハンドマーカー工事作業と加熱ペイントマシンマーカー工事作業に区分されています。

資格詳細
路面標示施工とは、道路上に「止まれ」、「スクールゾーン」などの文字や、車の制限速度の数字、横断歩道の白線などの標示を特殊な塗料と機械を使って描く仕事のことです。この路面標示は道を行く人や車を安全な方へと導いてくれる重要な標示であり、その標示を描く仕事をする人が路面標示施工技能士です。作業では限られた時間の中で機械を操って線や文字を丁寧に描いていきます。そのため、現場では4~5人でそれぞれの役割を決めて手際よく進める必要があります。路面標示を描く工事の際には、路面標示施工技能士が立ち会うことが法律で決められているように、路面標示施工技能士は現場の工事責任者にもなりうる資格を有する人です。資格がなくても、道路のライン引きはできますが、作業の際には管理者として有資格者が必要になるため、施工会社で働く人の多くがこの資格を取得しているか、或いは取得を目指しています。路面標示施工技能士は単一等級で、溶融ペイントハンドマーカー工事、加熱ペイントマシンマーカー工事の作業に分かれています。受験するには実務経験が必要です。しかし、学歴等によって必要な経験年数が異なり、例えば高専・短大・大学卒であれば、実務経験が免除されます。試験に合格して資格を取得した後、現場で経験を5年ほど積むと、工事責任者になれます。

活躍場所
路面標示施工会社に就職して、一般の道路や高速道路、空港、駐車場など、数多くの工事現場で活躍できます。

収入と将来性
路面標示施工技能士の年収のデータはありません。しかし、路面標示施工技能士を募集している企業の情報を見ると、スタート時の給与は低めですが、経験年数により昇給が期待できるようです。また企業によりますが、資格手当が付く場合もあります。職人といわれる仕事でもあり、技術があると給料が一気に上がる可能性もあります。資格を持っていない場合でも、多くの施工会社では資格取得を奨励しており、取得にかかる費用などを負担してくれる会社もあります。路面施工の仕事は、交通事故を未然に防ぐためにも社会的意義のある仕事です。自治体や官公庁などから依頼される工事が多く安定しています。道路に引いてある停止線や中央線が無ければ車社会も成り立ちません。自動車の自動運転化に向けて、路面標示施工の仕事はますます重要になってくるでしょう。

向いている人
路面標示施工の仕事は、手直しができない一発勝負の作業のため、集中力がある人に向いています。とはいえ、作業中は常に周りの交通状況にも目を向けて作業をする注意深さも必要です。ライン施工機の操作はそれほど力仕事ではありませんが、真夏のアスファルトの上での作業の場合はある程度の体力が要るでしょう。また、チームでの仕事が多いので、チームワークも求められます。

取得方法
筆記試験は道路交通法など関係法令や路面標示の手順など、実技試験は実際に路面標示の下書きからラインを引く作業までを行います。この資格を目指すには、路面標示施工会社に就職し、現場で助手として、塗料づくりや道路の掃除、標示の下書きなどから始め現場の作業を学びながら、国家試験を受ける人が多いようです。そのため、実技の勉強は、職場で技能を磨くことができるでしょう。この資格の試験対策の情報が非常に少ないため、ネット上でも困っている人が多数見られますが、過去の試験問題は中央職業能力開発協会の公式サイトで公開しています。



路面標示施工技能士資格の難易度偏差値

偏差値52
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級路面標示施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年9月6日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

路面標示施工技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

路面標示施工技能士試験概要

受験資格 3年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる
試験内容
学科試験

・路面標示一般
・路面標示作図法
・路面標示施工法一般
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
 ・溶融ペイントハンドマーカー施工法
 ・加熱ペイントマシンマーカー施工法
実技試験

・選択科目
 ・溶融ペイントハンドマーカー工事作業
 ・加熱ペイントマシンマーカー工事作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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