英検Jr.

英検Jr.(旧・児童英検)は、子どもが英語に親しむことで外国文化への理解を深めることを目標として開発されたリスニングテストです。英検Jr.は、英語の文字が読めなくても、マークシート方式に慣れていなくても、音声による質問を聞き、それに合ったイラストに〇をつけるという簡単な解答形式を採用しています。受験方法は、ペーパー版、オンライン版、学校から申し込む学校版の3つがあります。オンライン版は自宅のパソコンで受けられますが、ペーパー版の場合は5名以上のグループで会場などにおいて受ける点が大きな違いです。英検Jr.は合否がなく正答率という形で評価されますが、到達度で判断することからゲーム感覚でテストを受けられるのが特徴です。最終的に英検Jr.の3つのレベルのうち最上級のゴールドをクリアすると、英検へスムーズにチャレンジできるようになります。英検Jr.は、視覚性と聴覚性に焦点を置いているため、小さな子どもでも抵抗なく受けられるテストです。特に初めて受験する児童が受けるグレードのBronzeのテストには、文字が使われていないため、アルファベットを習得していない幼児でも受験が可能です。

小学校低学年のうちに英語の学習を始めると、英語が世界の人々とコミュニケーションできる言語であることを自然に認識するようになります。また、英語を積極的に使うことで、英語を通してよその国の人と交流できる機会が多くなるでしょう。英語能力の基礎はもちろん、リスニング能力が高まるため、学校などで本格的に英語の勉強する際に自信となるでしょう。

英検Jr.は、幼児が英語を学習するのに適したプログラムです。また、低年齢の子どもが対象の英語テストは数少ないため、英語学習を始めた子どもたちにとって英検 Jr.は目標となる試験といえるでしょう。幼児期の英語学習で重要なことは、英語でのやりとりを通して自然にインプットしていくことです。英検 Jr.のリスニング内容をベースに、親子で簡単なやり取りを楽しむと、子どもの英語学習へのモチベーションが高まるでしょう。小学校でも英語が必修化となったことで、英語の必要性がより注目されてきています。英検Jr.は、小学1年生を目安としていますが、実際には幼稚園に通う小さな子供も多数受験しています。今後も英検Jr.を受ける子どもたちが増えていくでしょう。

英語を習い始めた幼児や小学生におすすめのテストです。中学生になると、英語に苦手意識を持つ人が出てきますが、小学生のうちなら、まだ英語を楽しく学べます。英語を学習していく過程で子どもが英語により興味を持つようになったときに、テストを受けさせてみるとよいでしょう。

英検Jr.はリスニングのみのテストですので、何よりも英語を耳で聞いて理解できることが大事です。勉強方法としては、音声付きの教材を使用したり、英語のアニメを親も子どもと一緒に見たりなど、英語に触れる機会をできるだけ増やしていきましょう。NHKの子ども向けの英語教育番組などを視聴するのもおすすめです。ネットでも英検Jr.のさまざまなテキストを購入できます。また、英検の公式サイトではオンライン教材の紹介や、サンプル問題も掲載されています。テスト対策に必要な教材が充実しているので、受験を目指して勉強が行いやすいでしょう。