自動車検査員

自動車検査員とは、指定整備工場(いわゆる民間車検場)に勤務する検査責任者のことです。車検において最終チェックをまかされる立場なので、その他の従業員よりも給与・待遇の面で優遇されます。整備士としてキャリアアップまたは独立をこころざす場合には、ぜひ取っておきたい資格です。教習を受講後、教習試問に合格することで取得できます。

資格詳細
一般の車検場は、正式には指定整備工場または、民間車検場と呼んでいます。自動車検査員は、指定整備工場において、車検のため、整備された車両を最終的に点検する責任者であり、常駐が義務づけられています。車の検査業務は、本来国が行うべきものであるため、国に代わって検査を行う自動車検査員は、「みなし公務員」に該当します。仕事の中で最も重要な完成検査は、テスターや計測機械を使用して、車検の保安基準をクリアしているかを最終的に点検する責任重大な業務です。そのほかにも、検査に関する書類作成や保管業務、検査設備の管理と改善業務などのさまざまな業務を行います。自動車検査員になるには、自動車検査員教習を受講し、修了試験に合格することが必要です。教習を受講するためには、自動車整備士の1級か2級の資格取得と、整備主任者としての実務経験も必要なため、まず整備主任者となって経験を積みながら、自動車検査員を目指す方が多いようです。そのため、整備士の資格取得からスタートする場合は、年単位での時間がかかることもあるでしょう。それだけ、検査の最終責任者という重要な職務であるといえます。

活躍場所
自動車検査員は指定整備工場に必置しなければならない人材のため、運輸局長に指定された民間車検場に就職する会社員となって活躍できます。できれば、車検を行っている大手ディーラーに勤務できると、自動車検査員への道が広がりやすいでしょう。

収入と将来性
自動車検査員の収入は、整備士の収入よりも高い傾向があります。みなし公務員としての責任が重いこと、仕事内容が多岐に渡ることなどが理由です。また、収入面で男女の差が少ないことも特徴であり、女性でも高い収入を得ている人もいるようです。さらに、地方や事業所により異なりますが、資格手当が付くこともあります。自動車検査員は指定整備工場での配置が義務づけられているため、社会的ニーズは大きいといえるでしょう。若者の車離れの傾向がありますが、車はまだまだ生活になくてはならないものであり、その整備・検査の需要は今後も変わらず高いといえます。自動車の性能・技術も日々進化を遂げているため、さらなる深い知識や勉強が必要となるでしょう。

向いている人
車が好きな人や車関連の技術に興味のある人はもちろんですが、車検では整備後の車の検査を行うため、細かくこだわってチェックができる人、正確さを求める人に向いています。また、国の仕事を代行している「みなし公務員」としての責任感も必要です。

取得方法
事前に受ける自動車検査員教習は、朝から夕方まで4日間にわたり受講する必要があります。すべての教習を終えられたら、修了試験を受けることができます。基本的に修了試験は教習で学んだ整備や車両に関すること、自動車関連の法令から出題されますので、教習の内容を確実に把握できていれば十分に答えられる問題が多いようです。もともと整備士の資格を持っている人が受験をするので、試験対策をしっかりと立てれば合格できるでしょう。また、各都道府県の自動車整備振興会のHPで過去の試験問題が掲載されている場合がありますのでチェックしてみてください。



自動車検査員資格の難易度偏差値

偏差値53
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 自動車検査員教習修了試験 合格
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

各運輸支局により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

自動車検査員資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(良) 業務独占資格 横綱クラス 講習 通学

自動車検査員試験概要

受験資格 ・整備主任者として1年以上の実務経験を有する(1級自動車整備士は6カ月以上)
・指定自動車整備事業の指定を受けている、または受けようとしている事業場に従事している、または勤務を予定している
・自動車検査員教習を修了している
試験内容 自動車検査員教習を受講し、「教習試問」に合格することで、自動車検査員の資格を取得することができる。

教習試問の内容は、法令や通達の基礎知識や自動車検査員の実務に必要な知識など、教習で習った範囲から整備や車両に関する出題がなされる。
合格率 非公開
願書受付期間 教習実施機関による
試験日程 教習実施機関による
受験地 各地の教習実施機関
受験料 教習実施機関による
合格発表日 教習実施機関による
受験申込・問合せ 各地の運輸局自動車技術安全部整備課または運輸局運輸支局整備課、各地の自動車整備振興会
ホームページ

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