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国内旅行業務取扱管理者

国内旅行業務取扱管理者は、国内旅行業務を取り扱う営業所の管理者になれる資格です(海外の場合は総合旅行業務取扱管理者の資格が必要)。営業所につき1名以上の配置が義務づけられており、国内旅行業務の明確性や確実性、公正性を監督します。国家資格のなかでも人気の高い資格となっています。

資格詳細
旅行業務取扱管理者は、旅行業者と旅行者との取引が公正におこなわれることを目的とした国家資格で、旅行業法により、旅行業者および代理業者の営業所に有資格者の配置が義務づけられている必置資格です。日本で旅行会社をいとなむ場合、営業所ごとに1名以上(10人以上の大規模営業所には2名以上と指導されている)の旅行業務取扱管理者がいないと業務をすることができません。旅行業界では法律レベルで欠くことができない資格です。国内旅行業務取扱管理者は、国内旅行の管理・監督が可能です。海外旅行も取り扱うには上位資格「総合旅行業務取扱管理者」が必要です。

活躍場所
国内旅行業務取扱管理者の主な活躍場所は、やはり旅行会社です。ただし国内旅行に限定される資格なので、実際に管理者として配置される職場は海外旅行を取り扱わない営業所となります。旅行業者とお客さんとの公正な取引を監督するのが使命ですが、具体的には、新聞やチラシ、ネットなどでの広告や、旅行者への取引条件の説明、契約書の交付、苦情処理などの業務について、手続きや法律に関する知識をもちいて管理・監督をおこないます。

収入と将来性
国内旅行業務取扱管理者は、国内旅行に限定されるので、国内も海外も扱える総合旅行業務取扱管理者に比べて格が落ちる感は否めませんが、実際のところ、国内旅行しか取り扱っていない旅行業者もかなり多く存在します。その上、高齢者を中心に、格安の国内バスツアーなどが非常に高い人気を博しており、今後の高齢化社会では国内旅行の需要がさらに増してゆくと予想されます。たとえ国内限定であっても、将来性のある資格だと言ってよいでしょう。もちろん、総合にステップアップすることができれば、より仕事の幅が広がるのはたしかです。

向いている人
旅が好きで、旅行業界への就職・転職を考えている人、または旅行会社に勤務していて、スキルアップや管理職以上への出世を考えている人におすすめの資格です。基本的に、不正に目を光らせる立場ですので、些細なミスなどにも気がつける注意力が求められ、正義感や道徳心も必要になります。すでに旅行業界にいる人で、国内旅行しか取り扱わない会社に勤務しているのであれば、無理に総合旅行業務取扱管理者を目指さなくても国内で充分でしょう。

取得方法
国内旅行業務取扱管理者の国家試験は、観光庁長官の試験事務代行機関である一般社団法人・全国旅行業協会が実施します。試験は年に1度おこなわれ、「旅行業法令」「旅行業約款、運送約款、宿泊約款」「国内旅行実務」の3科目で構成されています。合格率は例年3~4割程度と難関の部類に入りますが、出題範囲の広さが障害になっているようです。独学よりも専門学校や通信教育などを利用して効率的に勉強するのがよいでしょう。



国内旅行業務取扱管理者資格の難易度偏差値

偏差値47
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 国内旅行業務取扱管理者試験 合格
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年6月4日~2019年7月1日
試験日
2019年9月1日
合格発表
2019年10月23日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

国内旅行業務取扱管理者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(優) 必置資格 横綱クラス 独学 講習 通学 通信

国内旅行業務取扱管理者試験概要

受験資格 不問
試験内容 ・旅行業法およびこれに基づく命令
・旅行業約款、運送約款および宿泊約款
・国内旅行実務
 ・運送機関および宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金
 ・旅行業務の取扱いに関する実務処理
合格率 40.5%
願書受付期間 6月上旬~7月上旬
試験日程 9月上旬
受験地 札幌・仙台・草加・東京・名古屋・吹田・倉敷・福岡・宜野湾
受験料 5800円
合格発表日 10月下旬
受験申込・問合せ 一般社団法人 全国旅行業協会 試験係
〒107-0052 東京都港区赤坂4-2-19 赤坂シャスタイーストビル3F
TEL 03-6277-6805
ホームページ 試験・研修|一般社団法人 全国旅行業協会(ANTA)
http://www.anta.or.jp/exam/index.html

国内旅行業務取扱管理者のレビュー

(4件)

旅行業界の仕事未経験の私が、通信講座で勉強して一発合格しました

2023年08月29日
会社で体験ツアーを行うことになり、誰かが旅行関係の資格を取ることになりました。
取引先との飲み会で失態を晒した私が罰として取得することになりました。
旅行関係の仕事は未経験で何も分からなかったので、通信講座を受講しました。
法律が多く、テキストを1回読んだだけでは意味が分かりませんでした。
何度も読むうちに次第に内容が理解出来ました。不明な点は随時質問しました。
3月に通信講座を申し込み9月に受験したので、半年学習しました。
試験問題は講座で学んだ事ばかりで、スムーズに解けました。たまに引っ掛け問題がありました。
通信講座で勉強しただけで、未経験の私が満点に近い点数で一発合格しました。
通信講座のカリキュラムのレベルの高さに驚きました。
資格取得後、体験ツアーを開催しました。
会社を退職後、旅行業界の職には就いていませんが、あらゆる分野で資格が役に立っています。
旅行や仕事の出張で役立っています。たまに旅程表作成を頼まれます。旅行会社からのスカウトも時々来ます。
今後、ワーケーションや都会からの移住者の受け入れの事業をしたいと考えています。
その際に資格を大いに役立てたいです。
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ブロッコ
旅行好きなら勉強が苦じゃない

2022年02月15日
就職活動前の大学生のときにこの資格を取得しました。学校主催の資格講座を受けて1度で合格できました。
私は大学に入ってから友達と旅行に出かけるのにハマり、ヨーロッパ旅行で添乗員さんに憧れを持ったのもあって、就職先には旅行業界を目指そうと決意していました。在学中にその業界で活かせる資格を取っておけば、面接などでアピールできるはずで、就職に有利になると考えて受験したわけです。
旅行業務取扱管理者には「総合」と「国内」の区分があります。「総合」は海外業務を含む範囲、「国内」は日本国内での業務が範囲となります。就活までの時間を考えて、とりあえずは範囲の狭い「国内」の資格取得にチャレンジすることにしました。
国内旅行業務取扱管理者の場合、出題範囲は「旅行業法」「旅行業約款」「国内旅行業務」の3科目。各科目6割正解が合格ラインです。「国内」に関しては、ちゃんと勉強して試験対策をおこたらなければ難易度はさほど高くないと思います。
「旅行業法」および「約款」は旅行会社の業務では基本ルールとなる科目ですので、就職後の実務に必ず活かせる内容です。「国内旅行業務」は日本の地理に興味があれば難しくはないですが、JR実務が鬼門でした。運賃計算などが出題の6割を占めており、ここをおろそかにすると合格が危うくなる重要な科目です。私は学校の講座で勉強していたおかげでこの難関を越えることができました。
就活の際、旅行会社の面接では、学生のうちにこの資格を取っていたことが、業界研究に熱心だと見なされて高評を得たと思います。旅行業界は大学生に人気のある就職先ですから、あらかじめ業界を広く知って一歩先んじるためにもお薦めの資格です。
旅行業界で働いてもう10年以上になりますが、学生のときに勉強しておいてよかったと、しみじみ思います。
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ねこたろう
趣味のモチベーションで勉強!!

2020年12月15日
大学の講義でこの資格取得に向けた授業があったことを機に、大学2年時に受験しました。
4~7月にかけて週に1度行われた授業では、主に法規に関することを学びましたが、実際の試験でも法規の部分が一番難易度が高いのではないかなと感じました。
授業の他には、国内旅行業務取扱管理者資格に向けたテキストのみを購入して、電車内などで読みました。友人は問題集も買っていましたが、そのあたりは個々の勉強スタイルに合わせて購入すればいいかなと思います。地理や運賃に関しては、元々時刻表や地図に親しんでいたこともありあまり重きを置いていませんでしたが、試験では全くわからない問題もあった為、かなり踏み込んだ内容まで目を通しておく必要があったかなと思います。
就活で旅行業界を目指す場合は、この資格を持っているだけでかなりアピールになると思います。他職種(鉄道や航空関係)であってもこの資格を評価してもらえる企業が多くありました。ただ、年に1度しかない試験なので、この資格の内容を忘れないうちに総合旅行業務取扱管理者資格を取得しておけば、更にアピールが出来たかなと感じています。
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