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内装仕上げ施工技能士

建物の内装の最終工程をになう仕上げ作業は、内装の完成度を左右する重要な仕事です。内装仕上げ施工技能士は、そうした仕上げ作業に必要な技能を認定する国家資格。仕上げ対象ごとに、プラスチック系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業、カーテン工事作業に区分されています。

資格詳細
建物の内装工事は、床や壁、天井などの仕上げ工事、カーテンやブラインドの工事など、建物の最終仕上げとして、住環境を左右する大切な工事です。内装工はこのような内装の仕事を行う人を指しますが、内装仕上げ施工技能士と正式に名乗るには、国家資格の技能検定を受ける必要があります。一般的には、資格を持っていなくても、内装仕上げ施工の仕事はできますが、場合により資格取得が必要になることもあります。また、自分の技術や知識を証明できる資格があることで、お客さまも信頼して仕事を依頼できるでしょう。転職の際にも、この資格を持っていることで優遇されるなどのメリットがあります。特に独立を考えている方にとっては、取得しておくべき資格といえるでしょう。等級は1級から3級まであり、1級は厚生労働大臣の認可、2級・3級は都道府県知事の認可となります。また、試験は鋼製下地工事作業・ボード仕上げ工事作業・カーテン工事作業・床仕上げ工事作業の4つの作業に分かれています。受験するためには、3級を除いて、原則、一定の実務経験が必要ですので、まず現場で内装工としてキャリアを積みながら、試験に必要な知識と技術を学んでいくと良いでしょう。

活躍場所
建築施工管理や内装専門の会社、リフォーム会社、工務店などに就職し、見習いから始めて実務経験を重ねていきます。

収入と将来性
年収は学歴や大手ゼネコンか工務店などの勤務先によって差がかなりありますが、内装仕上げ施工技能士を歓迎する会社は多く、経験により、年収が高いところも多く見られます。ただし、内装仕上げの施工は建築施工管理技士の仕事の守備範囲でもあるため、施工管理職と比べると年収は少ないようです。内装の仕事をするにあたって特に資格は必要ありませんが、年収アップのためには、技術を高めていくことが必要です。そのためにも、技術力を評価できる資格を取得しておくと、就職や転職でも有利です。内装仕上げ施工技能士と合わせて、「2級建築施工管理技士(仕上げ)」の資格も取得していると、企業からの評価がより高く、収入アップにつながるでしょう。社会の不透明な先行きが懸念される今日、持ち家主義はひところより影を潜めてきており、リノベーションの人気が高まってきています。こうした状況から、内装工のニーズは今後上昇していく傾向が見られ、将来的にも必要な職種であると考えられています。

向いている人
まずモノづくりが好きな人に向いているでしょう。次に内装仕上げ施工の仕事はミリ単位まで丁寧に仕上げる必要があるため、手先が器用な人に適性があるといえます。人の目に触れやすい部分の作業が大半であり、雑に仕上げるとクレームにつながりますので、責任感を持って、きれいに仕上げようと完成度にこだわる人が求められます。また、現場では各職人の協力が必要ですので、協調性はもちろん、コミュニケーション能力が必要です。納期まで仕上げるためには、自己管理をしっかりできることも大切な要素です。

取得方法
試験は学科と実技があり、両方の試験をクリアすることが必要ですが、どちらかのみクリアした場合、再試験ではクリアした試験が免除されます。そのため、諦めずに時間をかけてチャレンジすれば取得できる資格といえるでしょう。中央能力開発協会のHPで前年度に行われた1級・2級の「内装仕上げ施工(鋼製下地工事作業)」の学科試験問題と製作等作業試験問題が正解表付きで公開されていますので、ぜひ確認して対策を立てておきましょう。



内装仕上げ施工技能士資格の難易度偏差値

1級 2級 3級
偏差値52 偏差値44 偏差値39
普通
簡単
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級内装仕上げ施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年8月30日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

内装仕上げ施工技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

内装仕上げ施工技能士試験概要

受験資格
1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上、または3級合格者
※学歴により実務経験が不要になる

3級

・不問
試験内容
1級・2級

学科試験

・内装仕上げ一般
・建築構造
・建築製図
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
 ・プラスチック系床仕上げ施工法
 ・カーペット系床仕上げ施工法
 ・木質系床仕上げ施工法
 ・鋼製下地施工法
 ・ボード仕上げ施工法
 ・カーテン施工法
実技試験

・選択科目
 ・プラスチック系床仕上げ工事作業
 ・カーペット系床仕上げ工事作業
 ・木質系床仕上げ工事作業
 ・鋼製下地工事作業
 ・ボード仕上げ工事作業
 ・カーテン工事作業

3級

学科試験

・内装仕上げ一般
・建築構造
・建築製図
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
 ・プラスチック系床仕上げ施工法
 ・カーペット系床仕上げ施工法
 ・鋼製下地施工法
 ・ボード仕上げ施工法
 ・カーテン施工法
実技試験

・選択科目
 ・プラスチック系床仕上げ工事作業
 ・カーペット系床仕上げ工事作業
 ・鋼製下地工事作業
 ・ボード仕上げ工事作業
 ・カーテン工事作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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