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公認情報システム監査人(CISA)

CISA(Certified Information Systems Auditor)は、情報システムの監査や管理、セキュリティに精通したプロフェッショナルを認定する国際資格で、「公認情報システム監査人」と訳されます。情報システムの専門資格として歴史が長く、世界中でもっとも普及しています。取得後の維持が難しいことでも有名です。日本国内でも日本語で資格認定試験を受けることができますが、受験願書の申し込み等は英語でおこなう必要があります。

資格詳細
CISAは、アメリカに本部を置くISACAによって認定される国際的な資格で、日本語で公認情報システム監査人と呼ばれます。本資格を取得することで、情報システムの監査とセキュリティ、コントロールに関する高度な知識、スキル、および経験を持つプロフェッショナルであることを証明できます。この分野では最も歴史が長く、約80か国で実施されている国際的に広く受け入れられている資格です。CISAの認定を取得すると、厳格な維持条件をクリアする必要があり、「専門能力をアップデートしている」ことを示す重要な証明となります。CISAの認定を受けるには、試験に合格するだけでなく、情報システム監査、コントロールやセキュリティ分野で5年以上の実務経験が必要です。

活躍場所
CISAは、外資系企業、監査法人、金融機関などで広く活躍することができます。かつては外資系企業が企業内にCISAを配置することが一般的でしたが、日本国内でも企業は内部統制を適切に行なわなければならないため、多くの場でCISA有資格者へのニーズが高まっています。特に外資系企業においてはCISAの認知度が高く、海外で活躍できる可能性も高いでしょう。

収入と将来性
CISA資格取得者の年収では、例えばシステムコンサルタントを例にあげると、一般の平均年収と比較して高水準です。監査法人やコンサルティング会社の求人が多く存在し、かなり高額な年収を得ているケースもあります。情報システム監査への需要は一般企業でも拡大しており、CISA資格を有する人が優遇される可能性も高まっています。欧米の金融機関では、CISA資格者を企業内に配置することがほぼ標準です。同様に、日本でも財務報告の信頼性を確保する情報システム統制が監査の焦点となり、これがCISA資格者に対する需要の急増をもたらしています。

向いている人
CISA資格の取得により、情報システム監査、セキュリティやコントロールの専門的知識を有していることが証明されます。そのため、システム監査、セキュリティエンジニアを目指す方にとって非常に適した資格です。具体的には、ソフトウェアとハードウェアに関する幅広い知識、情報システムの安全性や信頼性を判断する分析力、集中力、監査結果を相手に明確かつ理解しやすく説明する能力、そして高いコミュニケーションスキルがある方に向いています。

取得方法
CISAの難易度は一般的には標準的とされていますが、本資格を取得するためには監査に関する知識や視点が不可欠です。IT関連の知識が豊富でも、それだけでは資格取得は難しいと言えます。監査に深い理解が必要であり、すでに公認会計士や監査系資格を保有している場合は、大きなアドバンテージになるでしょう。勉強方法としては、通常、ISACA公式のサンプル問題集を使用します。これには過去の試験問題、解答、解説が含まれているため、試験の傾向や難易度の把握に役立ちます。しかし、CISAの試験内容は2024年8月1日に更新が予定されているので、それ以降の受験者は注意が必要です。また、ISACA公式レビューマニュアル(日本語版)は、出題ドメインごとの知識や技能を包括的に学習するためのテキストで、英語版と日本語版があります。ただし、日本語版の発行は英語版の1年遅れになるため、最新の内容と異なる可能性があります。同様に、このマニュアルも2024年8月1日に更新される予定です。



公認情報システム監査人(CISA)資格の難易度偏差値

偏差値57
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 公認情報システム監査人(CISA) 合格
所轄・主催:
ISACA東京支部/公認情報システム監査人
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

公認情報システム監査人(CISA)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 就職や転職にやや有利 特になし 大関クラス 独学 通信

公認情報システム監査人(CISA)試験概要

受験資格 不問
※資格認定には試験の合格と所定の実務経験が必要
試験内容 ・情報システム監査のプロセス
・ITガバナンスとマネジメント
・情報システムの取得、開発および導入
・情報システムの運用、保守およびサービス管理
・情報資産の保護
合格率 非公開
願書受付期間 3月上旬~9月中旬・7月上旬~1月中旬・12月上旬~5月中旬
試験日程 6月上旬~9月下旬・10月上旬~1月下旬・2月上旬~5月下旬
受験地 北海道・福島・東京・神奈川・大阪・名古屋・兵庫・京都・広島・福岡・沖縄
受験料 760ドル
合格発表日 試験後即時
受験申込・問合せ ISACA東京支部
TEL:03-5782-8358
ホームページ ISACA東京支部/公認情報システム監査人 (CISA: Certified Information Systems Auditor)
http://www.isaca.gr.jp/cisa/index.html

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