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公認ホームインスペクター

ホームインスペクターとは、直訳すれば「家屋を検査する人」。専門的な第三者として、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスをおこないます。住宅購入時に不良物件を避けるために、あるいは自宅を売りに出す際に強力なサポートを提供する専門家です。日本ホームインスペクターズ協会が実施する試験に合格することで、公認ホームインスペクターの資格を取得できます。

資格詳細
公認ホームインスペクターは、住宅全体の劣化状況や欠陥を目視で判断し、屋根、外壁、小屋裏、床下などの要所を評価する専門家です。住宅診断士として、中立的な立場から、メンテナンスが必要な箇所や修繕の時期、概算費用などをアドバイスします。ホームインスペクションを、住宅を購入する前や売却する前に行うことで、建物の状態を正確に把握し、安心して取引を行えるようになります。不動産仲介業者も、物件の状況を明らかにするために住宅診断を活用することが一般的です。本資格試験は、日本ホームインスペクターズ協会によって年に4回、CBT方式で実施されています。この資格は国家資格ではありませんが、建築士資格とは異なり、劣化診断という特定の専門分野に焦点を当てた、専門性の高い資格です。そのため、一級・二級建築士など、建築関連業務に従事する人にとって、この資格の取得は目標となっています。

活躍場所
公認ホームインスペクターが活躍する場は、建築士事務所や住宅販売会社、設計事務所・設計会社などです。不動産関連の職に就きたいのであれば、宅建資格を持っている人でも、より詳細な専門知識を身につけるために公認ホームインスペクターの資格を取得することをおすすめします。

収入と将来性
ホームインスペクターの年収についての正確なデータはありませんが、一般的な会社員とあまり変わらない水準にあるとされています。これは、不動産業や建築、リフォームの会社で働くホームインスペクターが多く、また、不動産販売のような利益率の高い事業ではないためです。また、ホームインスペクションの報酬は一定程度決まっており、業務の性質上、受注できる数も限られていることも考えられます。しかし、ホームインスペクションの需要は増加傾向にあり、需要は安定していると言えます。高収入を目指すのであれば、ホームインスペクターの他に、宅建士や建築士の資格取得を検討すると良いでしょう。アメリカでは、州によりますが、取引全体の70?90%でホームインスペクションを実施しています。日本でも最近になって急速に普及しつつあります。

向いている人
建築やリフォームの業界の従事者、不動産の仲介営業者、宅建士、住宅建築や調査診断分野で働く人は、本資格を取得することで信用とキャリアの幅を一層広げることができます。また、ホームインスペクションに興味があって基礎から学びたい人や、資格試験に挑戦してホームインスペクターになって活躍したい人にもおすすめです。

取得方法
公認ホームインスペクターの資格取得には、公式テキストと過去問題の学習が効果的です。テキストと問題集の購入方法については、日本ホームインスペクターズ協会のサイトで説明がありますので見ておきましょう。また、ホームインスペクターの試験内容の一部は、2級建築士の学科試験と重なる部分があるため、2級建築士資格取得の参考書籍も役立ちます。自己学習だけでは不安を感じる人には、協会が公認する対策講座がおすすめです。この講座では、試験で出題される重要なポイントを効率的に学ぶことができます。なお、合格者の体験談が協会のサイトで確認できますので、勉強法の参考にしてみるとよいでしょう。



公認ホームインスペクター資格の難易度偏差値

偏差値47
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 公認ホームインスペクター試験 合格
平成○年○月○日 公認ホームインスペクター認定会員 登録
所轄・主催:
日本ホームインスペクターズ協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年6月25日~2019年10月11日
試験日
2019年11月17日
合格発表
2019年12月19日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

公認ホームインスペクター資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 キャリアアップ(可) 特になし 小結クラス 独学

公認ホームインスペクター試験概要

受験資格 不問
試験内容 筆記試験(四肢択一:マークシート方式)
・住宅に関わる建築の法規や実務範囲のガイドラインに関すること
(建築基準法、建築士法、住宅の品質確保の促進等に関する法律)
・主に木造住宅、マンションの構造部材等の名称に関すること
・住宅の給排水、衛生、空調、電気設備に関する呼称や一般的な仕様に関すること
・木造住宅、マンションの施工に関すること
・木造住宅、マンションの劣化の判断に関すること
・調査・診断方法に関すること
・マンションの管理に関すること
・報告書の作成に関すること
・一般的な住宅の売買・取引の形態や契約に関すること
・業務に関するコンプライアンス、モラル、マナーに関すること
合格率 25.70%
願書受付期間 6月下旬~10月中旬
試験日程 11月中旬
受験地 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
受験料 14000円
合格発表日 12月下旬
受験申込・問合せ 内閣府認証NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会
〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム1111号室
TEL:011-688-7913 FAX:011-688-7914
ホームページ 日本ホームインスペクターズ協会 -
https://www.jshi.org/

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