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中央競馬騎手(JRA競馬学校)

公営競技のなかでも抜群の人気を誇る競馬。馬のみならず騎手もまたスターとなれる夢のある競技です。その騎手になるためには、JRAが運営する競馬学校に入学し、3年間の訓練を受けるのが普通ですが、入学試験は狭き門。受験資格として厳しい体重制限があるだけでなく、年に15名ほどしか生徒を募集していません。しかし、この超難関を突破することができれば、騎手デビュー後の活躍次第で莫大な賞金を獲得することができます。

資格詳細
古来より輸送手段として、労働力として、はたまた兵器として、人類にとって身近な存在だった万能の動物といえば、馬です。モータリゼーションの進んだ現代日本ではその役割のほとんどを終え、馬の活躍が見られる場所は、公営ギャンブルの代表格である競馬がメインとなりました。そして日本の競馬は、中央競馬(JRA)と地方競馬(各自治体)に大別され、それぞれに免許を持った騎手がいます。ここでは中央競馬の騎手について解説します。

活躍場所
中央競馬の騎手が活躍するのは、北海道の札幌競馬場から福岡の小倉競馬場まで、全国10カ所のJRA競馬場です。騎手は、厩舎に所属するか、フリーランスとして活動し、競走馬を持つ厩舎からの依頼に応じて、レースに出場します。依頼主は所属厩舎だけとは限らず、人気の騎手になると他の厩舎からも引っ張りだことなります。レースでは、騎乗する馬の性質や体調をよく考慮した上で自在に馬をあやつり、勝利を目指します。また、新聞や雑誌、テレビなどのメディアの取材に応じることも、騎手の大切な仕事です。人気騎手になると、イベントやテレビに出演する機会も多くなります。

収入と将来性
バブル崩壊後、公営ギャンブル全体の収益は減少し続けており、もっとも人気のある競馬も例外ではありません。規模の小さい地方競馬は存続があやぶまれるほどですが、中央競馬はさほど深刻ではないものの、かつてのような勢いがないのは事実です。なにぶんにも日本全体の景気に左右されやすい分野ですので、将来性については今後の景気回復次第という面があります。とはいえ、中央競馬の騎手は他の競技や地方競馬の騎手にくらべて、安定していると言えます。また、レースに出場した騎手は、着順に応じて獲得した賞金の一部を得ることができます。中央競馬の場合、5着以内に入れば賞金があたえられ、騎手は賞金の5%を「進上金」としてもらうことができます。大きなレースでは優勝賞金が億を超えますので、騎手の取り分も莫大になります。賞金が獲得できなくても、レースに出場すれば「騎乗手当て」および「騎手奨励手当て」がもらえます。これらはレースのランクにより異なりますが、1レースあたり4万~8万円の収入となります。ベテランや人気騎手は1日に複数のレースに出ますので、成績が悪くても10万以上の稼ぎになります。中央競馬の騎手の平均年収は1000万円ほどと見られていますが、勝負の世界ですので、個人差は大きいです。

向いている人
よく知られているとおり、ジョッキーは小柄な人に向いています。そもそも、競馬学校への入試や免許取得のための試験においても、体重が合否の判断材料になっていたりしますので、大柄な人には向かない職業です。走るのは馬ですが、騎手のほうにも高い運動能力が要求されますので、運動が得意な人のほうがよいでしょう。また、一流の騎手になるためには、騎乗する馬の性格や体調を見抜く能力も非常に重要ですので、動物と接するのが好きという人に向いています。なお、乗馬経験は、競馬学校入学時に必須ではありませんが、当然あったほうがよいでしょう。

取得方法
中央競馬の騎手になるには、千葉県白井市にあるJRA競馬学校に入学するのが一般的な第一歩です。入学の年齢制限は、20歳未満とされていますが、実際には中学卒業後、17歳以下で入る人がほとんどです。また、厳しい体重制限があり、44~46kgの範囲で年齢ごとにさだめられた体重以下でないと不合格となります。倍率10倍と言われる狭き門を突破して入学を果たしたあとは、3年間、競馬の技術や知識を学んで卒業後、騎手免許試験に合格することで、晴れてJRAのレースに出場できる騎手になることができます。競馬学校以外のルートとしては、厩舎に就職してのち経験を積んで騎手免許試験に挑戦するか、地方競馬で実績を積んで中央競馬に移籍するという方法もあります。



中央競馬騎手(JRA競馬学校)資格の難易度偏差値

偏差値69
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

2020年資格日程

願書受付
2020年6月15日~2020年7月27日
試験日
2020年8月19日
合格発表
2020年9月上旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

中央競馬騎手(JRA競馬学校)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 専門的資格(秀) 特になし 大関クラス 通学

中央競馬騎手(JRA競馬学校)試験概要

受験資格 ・中学校卒業以上の学歴を有する者で20歳未満の者
・体重:44.0kg~46.5kg(年齢により上限が異なる)
・視力:裸眼で左右ともに0.8以上
・騎手の業務に支障がない色別力、聴力、健康状態
試験内容 1次試験および2次試験に合格し、養成機関JRA競馬学校に入学。騎手になるための訓練(原則3年間)を受けてのち、中央競馬騎手免許試験に合格することで資格を取得することができる。

1次試験

・学科試験(国語・社会)
・本人面接
・身体検査
・運動機能検査

2次試験

・騎乗適性検査
・厩舎作業審査
・身体計測
・面接(保護者同伴)
ほか
合格率 4.60%
願書受付期間 6月中旬~7月下旬
試験日程
1次試験:
8月中旬
2次試験:
10月上旬(合宿)
受験地
1次試験:
千葉・滋賀・北海道・福岡
2次試験:
千葉(競馬学校)
受験料 なし
合格発表日 10月下旬
受験申込・問合せ JRA競馬学校
〒270-1431 千葉県白井市根835-1
TEL:047-491-0333
ホームページ 競馬学校 JRA
http://jra.jp/school/

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