マイクロソフト認定トレーナー（MCT）

世界でもっとも普及しているOS「Windows」と世界でもっとも使われているビジネス統合ソフト「Office」は、いずれもビル・ゲイツ創業のマイクロソフト社の製品です。これら同社の代表的なソフトウェアは、全世界的に、特にビジネスの世界では必需品となっています。マイクロソフト認定トレーナー（MCT）は、そのマイクロソフト社が認定するプロのトレーナーの資格です。全世界で共通の資格であるため、日本以外でも活用することができます。

マイクロソフト認定トレーナーは、さまざまなマイクロソフト社のテクノロジーを幅広い受講者に対して指導することができます。具体的には、企業やITアカデミーにおける講習会で講師をつとめたり、PCスクールのインストラクターになったり、高校・大学などで学生を指導したりします。認定トレーナーは、マイクロソフト製品に精通した技術者であると同時に、優秀な教育者であることをも兼ね備えた人材であり、PC業界で広く通用する資格です。

Webブラウザやスマートフォン用OSなど、一部の分野で苦戦はしているものの、マイクロソフト社の生み出すソフトウェアは、WindowsとOfficeの二枚看板を筆頭として全世界で広く利用されています。それらのトレーナーとして同社に公認されることの意義は非常に大きく、今後もその価値が損なわれることはないでしょう。また、指導者としてPCスクールなどに勤務する場合、マイクロソフト認定トレーナーの資格を持っていることは非常に有利であり、必然的に収入にも影響してくるでしょう。

PC業界への就職・転職に有利な資格ですので、そうした希望を持っている人におすすめです。PCスクールなどのインストラクターになりたい人にも非常におすすめできます。また、MOSなどの他のマイクロソフト関連の資格を持っている人にとっては、スキルアップを目指すのに最適な資格でしょう。PCやマイクロソフト製品に関する知識のほか、指導者としての素養が求められるので、生徒たちを根気強く指導できるコミュニケーション能力が必要になります。

マイクロソフト認定トレーナーの資格を直接、取得することはできません。前提条件として、「MCP」（マイクロソフト認定プログラム）または「MOS」（マイクロソフトオフィススペシャリスト）のいずれかの資格を取得している必要があります。さらに、トレーニングする際のプレゼンテーションスキルの証明書と、Metrics that Matterアカウントが必要になります。これらの条件を満たした上で、マイクロソフト認定プログラム事務局へ申請することで取得できます。