ビジネス通訳検定(TOBIS)
ビジネス通訳検定(TOBIS)は、通訳技能向上センターが実施する民間の検定試験です。同時通訳試験と逐次通訳試験とがあり、前者は1級、後者は判定により2~4級を取得できます。同時通訳の実務経験が2年以上あれば、両方の試験を受験することで一足飛びに1級にチャレンジすることも可能です。試験では、通訳能力はもちろんのこと、ビジネスに関する語彙(日本語と英語)や基礎知識も必要になります。
資格詳細
ビジネス通訳検定(TOBIS)は、通訳者が企業や団体で活躍するための実践的な通訳スキルを判定する試験です。”Test of Business Interpreting Skills" を略して TOBIS とも呼ばれます。ビジネス知識と通訳スキルを同時に評価するTOBISは、企業や人材派遣会社が通訳者を選ぶ際の適切な判断基準となる資格です。ビジネス通訳検定は、逐次通訳試験(2?4級)、同時通訳試験(1級)の2つのセクションで構成されています。本検定は、受験後にレベル評価とともに具体的なフィードバックが提供されることが特徴です。判定者からのコメントを受け取ることで、受験者は自身の弱点や課題を把握し、今後のスキル向上に役立てることができます。なお、通訳音声を録音する試験のため、受験者は自宅または会議室などの静かな環境で受験する必要があります。
活躍場所
企業内通訳者またはフリーランス通訳者として活躍することが一般的です。また、貿易会社、商社、外資系企業、通訳派遣会社などでも活動の場を広げることができます。特に外資系企業では、社内通訳者を配置するところが多く、企業にとって不可欠な存在とされています。
収入と将来性
ビジネス通訳者というと、高収入のイメージがありますが、実際の給与幅は広いため、経験や求められるスキル、勤務先によって大きく異なることが見受けられます。ただし、同時通訳は特殊なスキルを必要とするため、実力次第で同時通訳のプロとして大きな収入を得ることが可能です。TOBISは、単なる級別の評価を受けるためのテストではなく、テストの実施において個別のパフォーマンスに対する詳細なアドバイスを受けられる点において価値があります。採点に時間をかけ、受験者の吹き込み音声をときには何度も繰り返し聞き、受験者に寄り添ったコメントを提供しています。将来ビジネス通訳者を目指している方、すでにビジネス通訳者として活躍し更なるスキルアップを図りたい方におすすめです。一歩進んだスキルを身につけられる点において、TOBISは今後も価値のある検定試験と言えるでしょう。
向いている人
多くの受験者は、企業や団体で通訳業務を行った経験があり、またフリーランスの通訳者として数年間の実績を持つ人です。逐次通訳試験は、企業で通訳業務の経験を持つ人を対象としており、同時通訳試験は、過去2年間にTOBIS2級を取得した人が対象となっています。
取得方法
TOBISの評価と採点は、話された音声に基づいて行われます。これは、他の検定試験のように、文字やマークシートで選択された答えを採点する方法とは異なります。また、過去の問題集や試験対策の書籍は提供されていません。試験内容は一般的な会話からビジネスや経営に関するトピックまで広がります。試験対策として、日常的にニュースなどからビジネス知識や英語表現を身につけておくことが推奨されます。公式サイトに掲載されている出題例を参考にすると良いでしょう。4級で不合格になる人で多いのは、非母語力の能力不足です。語彙力、文法、リスニングを含む理解力が足りないことが原因と考えられます。これまで英語が得意だったとしても、話された内容を理解し、即座に他の言語で表現することは非常に負担がかかるでしょう。複数の処理を同時に行うためには、余力があるほどの語学力が必要ですが、余裕がない人が多いのが現状のようです。
ビジネス通訳検定(TOBIS)資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 | 準3級 | 4級 |
---|---|---|---|---|
難関 |
普通 |
普通 |
簡単 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ビジネス通訳検定○級 合格
所轄・主催:
特定非営利活動法人通訳技能向上センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
願書受付
2019年10月8日~2019年11月19日
試験日
2019年12月8日
合格発表
2020年2月下旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
ビジネス通訳検定(TOBIS)資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 専門的資格(秀) | 特になし | 関脇クラス | 独学 講習 通学 |
ビジネス通訳検定(TOBIS)試験概要
受験資格 | 同時通訳試験: 2級合格者(過去2年以内)逐次通訳試験: 通訳業務経験者および通訳を目指して勉強中の者両方受験: 同時通訳実務経験2年以上または同時通訳専門訓練修了者 |
試験内容 | 同時通訳試験: 1級同時通訳の技術、ビジネス上でよく使われる英語の語彙力、およびビジネスの基礎知識を判定。 ・英→日 ・日→英 逐次通訳試験: 2級、3級、準3級、4級逐次通訳の技術、ビジネス上でよく使われる英語の語彙力およびビジネスの基礎知識を判定。 ・英→日 ・日→英 |
合格率 | 非公開 |
願書受付期間 | 5月中旬~6月下旬・10月上旬~11月中旬 |
試験日程 | 7月中旬・12月上旬 |
受験地 | 東京 |
受験料 | 同時通訳試験: 15000円逐次通訳試験: 12000円両方受験: 25000円 |
合格発表日 | 10月下旬・2月下旬 | 受験申込・問合せ | 特定非営利活動法人 通訳技能向上センター 〒104-0045 東京都中央区築地1-12-6 築地えとビル5F TEL:03-5565-1289 FAX:03-5565-7176 |
ホームページ | TOBIS ビジネス通訳検定 https://www.cais.or.jp/tobis/index.html |