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ディスクロージャー経理実務検定

「ディスクロージャー」とは、企業の簿外債権債務を財務諸表に注記することを指す会計・証券用語です。その実務能力は、公開企業の経理担当に必須のスキルであり、それを認定する検定として「ディスクロージャー経理実務検定」があります。検定は「基礎編」と「発展編」に分かれており、前者に合格することで「ディスクロージャー実務士」の資格が、両方に合格することで「ディスクロージャー上級実務士」の資格が取得できます。

資格詳細
ディスクロージャーとは、情報開示を意味する会計・証券用語で、企業が投資家や取引先に開示する事業内用や財産などの資料を指します。ディスクロージャー実務は公開企業の経理担当者に必須ですが、簿記・会計の高度な知識が必要なため、対応可能な人材が足りないことから、ディスクロージャー経理実務検定試験が設立されました。本検定の勉強をすることで、開示業務全般の知識を習得できます。試験は基礎編と発展編があり、基礎編に合格するとディスクロージャー実務士が、さらに基礎編と発展編の両編に合格した人はディスクロージャー上級実務士が与えられます。本試験の目的はディスクロージャー実務の可能な人材育成であるため、ディスクロージャー実務士は上場企業の経理業務のスキルスタンダードとされている資格です。試験は、職場や自宅のパソコンで受験するWeb受験方式ですので、手軽に受けられることがメリットです。試験時間は基礎編、発展編それぞれ90分で、簿記を含む計算問題が中心に出題されます。試験終了後、WEB画面上で採点結果が表示され、合格者には合格証が後日メールで送付されます。

活躍場所
上場企業の開示関連部門、あるいは非上場企業において上場準備責任者として活躍できます。

収入と将来性
簿記や財務などの高い知識が必要な経理職の収入は、一般事務職よりも高い傾向にあります。必然的に年齢とともに年収が上がりますが、年齢に応じたスキルや経験がなければ、年収アップは期待できません。そのため、知識と経験を積み上げることで、年収アップやキャリアアップにつながるでしょう。実際にディスクロージャー経理実務検定の結果を人事考課の指標としている企業も少なくありません。本検定は受験資格もなく、誰でも受験できますが、主に経理担当者に向けた試験のため、かなり専門的な内容です。公認会計士などへの登竜門として位置づけされる資格でもあり、簿記検定をより発展的にした内容になっているため、本資格が取得できると転職で有利になるでしょう。上場企業の経理担当者に欠かせないディスクロージャー実務ですが、現状では対応可能な人材がまだ不足しており、企業の経理部門では本資格の取得を推奨しているところも多いため、今後も需要がより期待できるでしょう。

向いている人
上場企業の経理担当者のステップアップに最適な資格です。とくに開示関連部門に配属されている方は、本検定試験に合格すると、即戦力として活躍できるスキルの証明となります。

取得方法
公式テキストを使って勉強するのが一般的です。ディスクロージャー実務検定協会HPに、過去問と解答、受験者数、平均点、合格率などの試験結果が掲載されていますので参照してから、勉強の対策をたてるとよいでしょう。なお、公式テキスト・問題集はネットで購入できますが古いものが多いようです。2019年改訂版がディスクロージャー実務検定協会で購入できるという情報もありましたので、詳しくは協会のHPをチェックするか、協会に問い合わせてみましょう。セミナーなどのお知らせもサイトに掲載されています。



ディスクロージャー経理実務検定資格の難易度偏差値

上級実務士 実務士
偏差値55 偏差値53
普通
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ディスクロージャー実務士 認定
所轄・主催:
特定非営利活動法人ディスクロージャー実務検定協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

ディスクロージャー経理実務検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 前頭クラス 通学

ディスクロージャー経理実務検定試験概要

受験資格 不問
試験内容 基礎編に合格することで「ディスクロージャー実務士」が、基礎編と発展編の両方で「ディスクロージャー上級実務士」の資格が取得できる。

基礎編

・有価証券関係の注記
・退職給付会計
・個別税効果会計
・1株当たり情報
・株主資本等変動計算書
・キャッシュ・フロー計算書
・有価証券明細表
・連結財務諸表関係の注記
・関連当事者情報関係
・重要な後発事象の注記
など

発展編

・減損会計
・デリバティブ会計
・退職給付会計
・ストックオプション会計
・連結税効果会計
・企業結合会計
・リース会計関係
・資産除去債務関係
・金融商品会計関係
・賃貸等不動産関係
・セグメント情報
など
合格率 50%(基礎編)
願書受付期間 随時
試験日程
基礎編:
6月・7月・9月・10月・11月・12月・2月・3月・4月
発展編:
5月・1月
受験地 自宅(Web受験)
受験料
基礎編:
1500円(1科目につき)
発展編:
5500円
合格発表日 即時
受験申込・問合せ 特定非営利活動法人 ディスクロージャー実務検定協会
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-11-8 紅萌ビル3階
TEL:03-6661-7590
ホームページ 特定非営利活動法人(NPO法人)ディスクロージャー実務検定協会
http://www.disclo.jp/

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