カウンセラー
目まぐるしく変化を続ける現代社会は、実に多種多様な困難に満ちています。そうした日々の生活のなかで、精神的な苦痛にさいなまれている人も少なくありません。カウンセラーは、病める心のケアの専門家であり、不安の多い現代でひときわ価値を高めている職種です。日本カウンセリング・センターによる認定審査に合格することで取得できますが、あらかじめ各種の講習で技能を学ぶこともできます。
資格詳細
カウンセラーという名称での国家資格はなく、日本では一般財団法人日本カウンセリングセンターが認定する「カウンセラー」の資格が最も歴史のある資格として活用されています。昭和34年に法務省から認可されており、資格を取得するとカウンセラーとして働くことができます。カウンセラーの取得には「クライアントから資格を与えられる」ことが条件となっており、①カウンセリングの事例を録音したテープ、②テープの文字起こし、③提出する事例について検討したレポートの3点を提出する必要があります。3点を提出後に審査に通れば、資格を認定されカウンセラーを取得することができます。カウンセラーとしてカウンセリングをする内容は様々で、個人の性格の悩みやストレス、心の不調、人間関係、人生相談だったり、犯罪や非行、暴力、虐待など対象者によって幅広く、それぞれの悩みに十分に対応できることが求められます。
活躍場所
近年ではメンタルヘルスが重要視されるようになり、学校や企業でカウンセラーを配置する動きが高まっています。カウンセラーの資格を有していれば、小中高校、大学などの教育機関、保健所、福祉センターなどの福祉機関、医療機関、裁判所や鑑別所などの司法機関、企業の相談室など活躍できる場所は多くなってきています。カウンセラーとして独立して相談所を開業するケースもあります。カウンセリングをする対象は施設によって異なりますが、施設によっては子どもから高齢者まで様々な人を対象とするため、就職先を選ぶときに十分考慮することが大切です。
収入と将来性
カウンセラーとして所属する施設・場所によって大きくことなります。学校や企業などでカウンセラーの配置は増えてきましたが、いまだに非常勤としての雇用、つまり時給制のケースが多いようです。学校でのカウンセラーでも非常勤の場合はほとんどが時給制となりますが、一般の職に比べて時給が高額であることが特徴です。一方、公務員としてカウンセラーの職に就いた場合は、各自治体の公務員と同様の収入、待遇が得られます。公務員と同じなので、毎年昇給があり福利厚生も手厚く保障されています。会社でカウンセラーとして働く場合は、企業の規定に則るため、十分に調べる必要があると考えられます。
向いている人
人と向き合う仕事なので、人の話にゆっくりと耳を傾けられる人が向いていると考えられます。一方で、感情移入しやすい人などはカウンセリングを受けにきた相手の気持ちに引きずられやすくなるため注意が必要です。カウンセリング内容はネガティブな内容が多いことから、相談者と同じように気分が落ち込むことのないように仕事を私生活を割りきる器用さが必要です。ほかにも、自分の意見を通そうとするタイプの人、すぐに結論を導こうとするせっかちな人はカウンセラーには不向きかもしれません。カウンセリングに答えはないので、ひたすら相談者の気持ちを聞きだしゆっくりと相談者自身に結論を出させる技術が必要です。
取得方法
一般財団法人日本カウンセリング・センターが開催する講座を受講し勉強することができます。最初は「入門コース」を受講し、カウンセリングについての基礎的、一般的な知識について学びます。その後カウンセリングについての各種講座やワークショップを受講しながらカウンセリングについての知識・技術を深めます。講座は講義形式だけでなくカウンセリング技術を培うための体験学習も含まれています。また資格を習得することがゴールではないため、よりよいカウンセリングができるように、講座の参加のほかにも多くの人と会話をする機会を設けたり参考書を読むこともおすすめです。
カウンセラー資格の難易度偏差値
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 カウンセラー 認定
所轄・主催:
財団法人日本カウンセリング・センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
カウンセラー資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 専門的資格(優) | 特になし | 関脇クラス | 講習 |
カウンセラー試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 講座 日本カウンセリング・センターにて以下の講座が実施されている。 ・入門講座 ・体験学習・実習を中心とした講座 ・文献講読・理論学習 ・自主学習会 ・土日集中講座 ・土曜講座 資格認定 資格認定委員会に以下のものを提出する。 ・カウンセリング事例を録音したテープ(クライアントの許可を得たもの) ・上記の逐語記録 ・上記のカウンセリング事例をみずから検討したレポート(形式不問) これら提出後、本人同席の上で審査が実施され、資格が認定される。 資格認定時、審査料および認定料が必要。 |
合格率 | 非公開 |
願書受付期間 | 随時 |
試験日程 | 年2回 |
受験地 | 東京(日本カウンセリング・センター) |
受験料 | 2000円~16000円 |
合格発表日 | 資格認定審査後 | 受験申込・問合せ | 財団法人 日本カウンセリング・センター 〒161-0033 東京都新宿区下落合3-14-39 TEL:03-3951-3637 FAX:03-3951-1808 |
ホームページ | 一般財団法人日本カウンセリング・センター http://nihon-counseling.org/ |