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IPO実務検定

多くの企業にとってひとつの目標となる「上場(株式公開:Initial Public Offerings)」には、監査法人による会計監査や証券会社による引受審査、証券取引所による上場審査などの関門があり、膨大な申請書類の作成や審査担当者とのやり取りが必要になります。IPO実務検定は、スムーズに上場を達成するために求められる専門知識を持ち、企業の内部から上場準備をサポートできる人材を認定する民間の検定試験です。

資格詳細
IPO(Initial Public Offering)とは、新しい株式を一般に公開することを指し、上場は証券取引所で株式を公開し、自由に取引できるようにするプロセスを指します。株式市場への上場には、厳格な基準のクリアや種々の手続きが必要です。IPO実務検定は、株式上場の準備に関連する包括的な知識を問う資格試験です。上場には特別な知識が求められるため、この専門知識に詳しい人材は非常に重宝されます。本試験は、豊富な実務経験と深い知識を有する専門家を中心に構築され、実践的な視点を強調した問題が多く含まれており、合格に向けて学習することで、自然と実務スキルが向上します。多岐にわたる実務的な問題から60問がランダムに出題され、IPO実務のスキルを客観的に評価する試験で、実際にIPOを経験した人からも評価が高く、転職に有利です。

活躍場所
上場を目指す企業において活躍が期待されます。企業内にIPO実務検定合格者がいれば、上場に向けた様々な業務に対処でき、自社で対応できる範囲が広がるでしょう。また、IPO支援を行うコンサルティング会社でも、本検定の合格が役立ちます。企業はIPOに際して外部のサポートを求めることが一般的であり、IPOの豊富な知識を持つコンサルタントへの需要は高いです。また、規模の大きい監査法人になると、専門のIPO支援部門が存在しており、IPOの専門知識が不可欠なため、本検定の合格経験を大いに活かせます。その他の職種でも企業側のニーズとうまくマッチすれば、活躍の場があるでしょう。

収入と将来性
IPO支援関連の仕事の年収は、大手監査法人の他の監査部門と同じ程度と言われており、一般の平均的な収入より高めです。IPO実務検定は、日本で唯一の上場に関する資格として、その希少性は非常に高く、本資格を持つ人材は見つけにくいため、需要は今後さらに高まると予測されます。また、IPO実務検定に合格すると、日本IPO実務検定協会の求職者データベースである人材バンクに登録され、提携している人材紹介会社を通じて企業からオファーが届くことがあります。そのため、通常の転職と比較して、良い条件でのキャリアアップの機会が得られる可能性があるでしょう。

向いている人
上場準備実務を担当している方、または今後その担当を予定している方におすすめの検定です。上場に関連するビジネスに携わる人や、監査法人、証券会社などに属する方にも適しています。この検定を受験することで、IPOの全体的なプロセスにおける自身の組織の位置づけを理解できるため、より深い洞察をもって業務を遂行することができるでしょう。さらに、上場企業でのキャリアアップを目指す方にとっても有益な情報が得られます。

取得方法
まず、IPO実務検定公式テキストを使って基礎知識を身につけ、問題集も解くことが重要です。標準レベルの試験では、実務経験がない受験生でも、公式テキストと問題集を併用することで、ほぼ合格ラインに到達できるとされています。一方で、上級レベルの試験になると、択一問題と記述問題の両方が出題されるため、効果的な対策が求められます。択一問題に対処するためには「公式テキスト+公式問題集」が有効であり、記述問題に備えては「ケーススタディ・上場準備実務」を使った学習がおすすめです。短期間で合格を目指す方は、IPO実務検定の通信講座を受講するとよいでしょう。



IPO実務検定資格の難易度偏差値

上級 標準
偏差値54 偏差値48
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 IPO実務検定試験○級 合格
平成○年○月○日 SIP 認定
所轄・主催:
日本IPO実務検定協会事務局
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

IPO実務検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 就職や転職にやや有利 特になし 大関クラス 独学 通学 通信

IPO実務検定試験概要

受験資格
上級レベル:
標準レベル合格者または上場準備の実務経験3年以上
標準レベル:
不問
試験内容
上級レベル

・制度・コンプライアンス
 ・上場の意義、メリット・デメリット
 ・市場の種類
 ・市場別上場審査基準
 ・プレイヤー
 ・会社法概論
 ・金融商品取引法概論
 ・コンプライアンス
・上場準備実務
 ・上場準備のスケジュール
 ・事業戦略とリスク
 ・コーポレート・ガバナンス
 ・内部管理体制
 ・ディスクロージャーと上場申請書類
 ・資本政策と企業価値把握

標準レベル

・倫理・社会的責任
 ・倫理
 ・社会的責任
・制度・コンプライアンス
 ・上場の意義、メリット・デメリット
 ・市場の種類
 ・市場別上場審査基準
 ・プレイヤー
 ・会社法概論
 ・金融商品取引法概論
 ・コンプライアンス
・上場準備実務
 ・上場準備のスケジュール
 ・事業戦略とリスク
 ・コーポレート・ガバナンス
 ・内部管理体制
 ・ディスクロージャーと上場申請書類
 ・資本政策と企業価値把握
合格率 約60%
願書受付期間 随時
試験日程 随時
受験地
上級レベル:
東京・横浜・名古屋・大阪
標準レベル:
全国各地のCBTS認定会場
受験料
上級レベル:
20520円
標準レベル:
12312円
合格発表日 試験後、即時(CBT方式)
受験申込・問合せ 日本IPO実務検定協会事務局
〒171-0033 東京都豊島区高田3-28-8
TEL:03-5992-7688 FAX:03-3971-3667
ホームページ 日本IPO実務検定協会|トップページ
http://www.ipo-kentei.or.jp/

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