毛筆書写検定 - 難易度・合格率・日程・正式名称 | 資格の取り方

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毛筆書写検定

漢字文化圏の伝統芸術である書道は、現在でも「書写」や「習字」として学校教育に取り入れられているように、日本では一般教養のひとつです。日常生活で使う機会は少ないものの、年賀状や掲示物などで美しい筆文字を披露できれば、人物を高く評価されます。文部科学省が後援する毛筆書写検定は、その毛筆の技能を認定する民間資格。1級合格者は、指導者として独立開業することもできます。

資格詳細
明治以降の近代化により、筆と墨で文字を書く「毛筆」は、徐々に日本人の日常生活から遠のき、現在に至っては、パソコンやスマホといったデジタル・ツールの普及によって、文字を手で書くことすら機会を失いつつあります。しかしながら、伝統的な毛筆の技術は特殊なスキルとして継承されており、冠婚葬祭や年賀状、挨拶状など、フォーマルなシーンでは欠かすことができないものとなっています。毛筆書写技能検定は、その毛筆の技術と知識をためす検定試験。書道の各流派が独自に認定する級位・段位とは異なり、文部科学省後援の公的資格となっています。

活躍場所
フォント全盛の現代社会においても、毛筆が活用される場面は意外と少なくありません。冠婚葬祭などのイベントで看板などに毛筆をあしらったり、年賀状なども手書きの美しい毛筆のほうがよろこばれます。また、日本料理や中華料理の店のメニューや商店の値札なども、手書きの毛筆が持つ独特の格調が商品への注目度を高めます。一般のビジネス・シーンでも、社内にひとり達筆の人がいると「祐筆」と呼ばれて重宝されるものです。一般教養のレベルではなくなったものの、毛筆の技能が活きる場所はまだまだ多く残されています。

収入と将来性
毛筆書写検定で認定される毛筆の能力は、基本的に、人材に対する「付加価値」にしかならないかもしれません。書家としてアーチスト活動ができる人はごくわずかですし、プロでも専業とするのは困難です。しかし、2級以上を取得できれば、いわゆる「筆耕」として活躍し、企業や官庁、結婚式場などから外注を請け負って収入が得られます。また、1級に合格すれば個人で書道教室を開業することもできます。これら多角的な活動を展開することで、毛筆の技術のみで食べてゆくことも可能となるでしょう。

向いている人
毛筆書写検定は、筆で文字を書くのが好きで、書道の流派に依存しない公的な基準で毛筆の腕だめしをしたい人に最適な検定です。書道教室の先生になりたい人なら、ぜひ「指導者証」が授与される1級合格を目指してみましょう。なお、一部の有名大学や高校などでは、入試の際の合否判定で優遇、または一定の点数が加算されます。対象となる学校は公式サイトにリストアップされていますので、毛筆に自信のある受験生は要チェックです。

取得方法
毛筆書写検定は、一般財団法人の日本書写技能検定協会が実施しています。1級、準1級、2級~5級までの級位が用意されており、実力に合ったレベルからステップ・アップが可能です(段位はありません)。試験科目に「実技」だけでなく「理論」もあるのが特徴的です。理論問題では漢字や書道に関する知識、草書の読解などが出題されます。肝心の実技問題は純粋に毛筆の技術が問われますが、書道は独学での上達が難しい世界です。書道教室に通い、先生に師事して基礎から学ぶのが、けっきょくは上達の近道になるでしょう。



毛筆書写検定資格の難易度偏差値

1級 準1級 2級 3級 4級 5級
偏差値45 偏差値43 偏差値38 偏差値0 偏差値0 偏差値0
簡単
簡単
超簡単
判定不能
判定不能
判定不能

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 毛筆書写技能検定○級 合格
所轄・主催:
文部科学省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

毛筆書写検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ お薦め度 お薦め取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 お薦め度の画像 お薦め取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 特になし

毛筆書写検定試験概要

受験資格 不問
試験内容
1級

毛筆書写の高度な専門技術および知識をもって書くことができる。
実技問題

・漢字4~5字を楷書・行書・草書の3書体で書く
・漢字仮名交じり文(約50字)を書く
・漢字の臨書
・かなの臨書
・自由作品(和歌、漢詩など)
・書式文(賞状など)
理論問題

・常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
・草書と古典(おもに古筆)を読む
・書道用語と書道史
・誤字訂正(常用漢字)・歴史的仮名遣い

準1級

毛筆書写のより専門的な技術および知識をもって書くことができる。
実技問題

・漢字4字を楷書・行書・草書の3書体で書く
・俳句を書く
・漢字の臨書
・かなの臨書
・はがきの文章(70字前後)を書く
・掲示文(6~8行)
理論問題

・草書と古典を読む
・常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
・書道用語と書道史
・誤字訂正(常用漢字)

2級

毛筆書写の専門的技術および知識をもって書くことができる。
実技問題

・漢字3字を楷書・行書の2書体で書く
・漢字仮名交じり文(約30字)を書く
・漢字の臨書
・かなの臨書
・短歌や俳句などを自由な書体で書く
・掲示文(6~7行)
理論問題

・常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
・草書を読む・文字の歴史・書道史
・筆順(楷書・行書)
・誤字訂正(常用漢字)

3級

毛筆書写一般の基礎的技術および知識をもって書くことができる。
実技問題

・漢字4字を楷書で書く
・漢字4字を行書で書く
・ひらがな4~6字を書く
・カタカナ4~6字を書く
・漢字仮名交じり文(20字)を書く
・掲示文(2行)
理論問題

・漢字の部分(へんやつくりなど)の名称
・筆順(楷書)
・草書を読む
・誤字訂正(常用漢字)

4級

毛筆書写の基本的技術および知識をもって書くことができる。
実技問題

・漢字2字を楷書で書く
・ひらがな2~3字を書く
・カタカナ2~3字を書く
・掲示文(1行)
理論問題

・筆順(教育漢字・ひらがな・カタカナ)
・漢字の書き取り(教育漢字)

5級

毛筆書写の初歩的な技術および知識をもって書くことができる。
実技問題

・漢字1~2字を楷書で書く
・ひらがな2字を書く
・カタカナ2字を書く
・漢字仮名交じりの言葉(4字)を書く
理論問題

・筆順(小学5年までの教育漢字・ひらがな・カタカナ)
合格率 43.9%(2級)
願書受付期間 4~5月・9~10月・12~1月
試験日程 6月中旬・11月上旬・2月上旬
受験地 全国主要都市
受験料
1級:
5500円
準1級:
4500円
2級:
3500円
3級:
2500円
4級:
1500円
5級:
1200円
合格発表日 試験日から1カ月前後
受験申込・問合せ 一般財団法人 日本書写技能検定協会
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-41-3
TEL:03-3988-3581 FAX:03-3988-3528
ホームページ 一般財団法人 日本書写技能検定協会
http://www.nihon-shosha.or.jp/brush/