樹木医 - 難易度・合格率・日程・正式名称 | 資格の取り方

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樹木医

樹木医とは「木のお医者さん」で、全国の各地に残されている貴重な巨木や古木を保護するために、樹木の治療をおこなう専門家です。近年はメディアに取り上げられる機会も増え、社会的な認知度が急上昇し、興味を持つ人が増えています。2週間程度の研修を受けて審査に合格することで資格が取得できますが、研修に参加するには7年以上の実務経験と選抜試験に合格する必要があります。

資格詳細
人間などの動物が病気にかかるのと同様に、植物も生物である以上、さまざまな病気にかかります。しかし、医学は動物にしか通用しません。植物専門の医術が必要になり、その技術を身につけた人が「樹木医」(ツリードクター)です。1991年に林野庁の事業として認定制度が始まりましたが、まだ国家資格とはなっていません。資格認定には最低7年もの実務経験が必要になりますが、必要経験年数を短縮できる下位資格として「樹木医補」も用意されています。

活躍場所
樹木医を専業としている人は少ないのが現状です。有資格者の多くは、造園や林業に関わる職業に就きながら、本業の関連技術として樹木医の能力を仕事に活かしています。民間では、造園や植栽管理、植木生産の業者、または農業や林業関係者に樹木医が多くなっています。また、国や地方自治体の農林および緑化関係の職員、大学や研究所、農林高校や専門学校の教職員などとしても活躍しています。これらの会社や組織に所属しながら実務経験を積み、樹木医の資格を取得しています。

収入
民間の造園会社に勤務する樹木医の年収は300万から400万円程度と言われています。ただし日給月給制(日給の合計が月給になる)の会社が多いため、月ごとの収入はまちまちです。さらに、樹木医の資格によって資格手当がつく場合も少なくありません。公園のような公共の場においても民間の住宅などにおいても、樹木医の需要はまだまだ低いため、専業の樹木医として独立開業している人はごく少ないのが現状です。

将来性
日本は先進国のなかでも比較的、緑が豊かな国です。東京のような巨大都市にも多くの公園があり、豊富な緑が点在しています。これらの樹木は文化財として保護され、樹木医の出番と言えますが、現実には、公共の樹木の保護にはあまり予算がつかず、さほど仕事が生まれていません。エコロジー意識の高まりとともに改善されてゆく可能性はあるものの、樹木医を専業にできるような環境にはなかなかたどり着けそうもありません。あくまでも本業を助けるプラスアルファの資格として、ゆるぎない価値を持ち続けるでしょう。

向いている人
木々のドクターである樹木医は、当然ながら、樹木に対する愛がなくてはつとまらない仕事です。樹木が好きで、植物を育てることによろこびを感じられる人に向いています。樹木の病気の原因には、昆虫や菌類が関係していることが多いので、それらグロテスクな生物が苦手という人には精神的にきついかもしれません。また、高い木に登ったりクレーンに乗ったりする機会もあるため、高所恐怖症の人には苦しい現場となるでしょう。なお、造園業など、すでに樹木に関する仕事についている人が、スキルアップのために取得する資格として、樹木医はおすすめです。

取得方法
樹木医は、一般財団法人の日本緑化センターが認定する民間資格です。民間と言っても、林野庁の国庫補助事業として始まった制度となっています。さらに「樹木医」は商標登録されているため、有資格者しか名乗ることができない事実上の名称独占資格でもあります。以前は、7年以上の実務経験を積んだ上で受験する方法しかありませんでしたが、現在は特定の大学や専門学校で必要科目を履修し、「樹木医補」の資格を取得できるようになりました。樹木医補を取得すると、1年以上の実務経験で樹木医にステップアップすることができます。樹木医を目指している学生は、まず樹木医補が取得できる学校に進学するのがおすすめです。



樹木医資格の難易度偏差値

偏差値65
難関

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 樹木医認定証 交付
所轄・主催:
一般財団法人日本緑化センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

樹木医資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ お薦め度 お薦め取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 お薦め度の画像 お薦め取得方法の画像
民間資格 専門的資格(優) 特になし ★★★ 独学 講習 公式テキスト

樹木医試験概要

受験資格 業務経験(樹木の保護・管理、樹勢回復などに関する実務あるいは研究)が通算7年以上あること
試験内容 樹木医研修受講者選抜試験に合格することで研修に参加できる。研修中に筆記試験および面接があり、それらの結果から資格審査がおこなわれ、合格することで資格を取得できる。

選抜試験

筆記試験:
選択式・論述式
・樹木医研修科目関係分野

研修科目

・樹木の分類
・樹木の生理
・樹木・樹林の生態
・樹木の構造と機能
・樹木保護に関する制度
・土壌の診断
・病害の診断と防除
・虫害の診断と防除
・腐朽病害の診断と対策
・大気汚染害の診断と対策
・気象害の診断と対策
・後継樹木の育成と遺伝子保存
・幹の外科技術と機器による診断
・樹木の移植法
・土壌改良と発根促進
・総合診断

研修期間中に実施する試験

筆記試験

・各科目ごとの筆記試験。樹木医として必要な高度の専門的知識および技術を習得したか否かを判定。
面接

・研修の最終日に研修受講者全員を対象におこなう。樹木医としての適性などを判定。
合格率 29.80%
願書受付期間 5月上旬~6月上旬
試験日程
選抜試験:
7月下旬
研修:
9月下旬~10月下旬
受験地
選抜試験:
仙台・東京・名古屋・大阪・福岡
研修:
つくば
受験料
選抜試験:
18000円
研修:
85000円
合格発表日
選抜試験:
8月末
資格審査結果:
11月下旬
受験申込・問合せ 一般財団法人 日本緑化センター
〒107-0052東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル
TEL 03-3585-3561 FAX 03-3582-7714
ホームページ (一財)日本緑化センター 樹木医制度
http://www.jpgreen.or.jp/treedoctor/index.html