動力車操縦者 - 難易度・合格率・日程・正式名称 | 資格の取り方

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動力車操縦者

電車や新幹線などの動力車の運転士になるには、動力車操縦者の資格が必須となります。動力車には、蒸気機関車や路面電車も含まれ、鉄道関係、軌道関係、無軌条関係の3種類の免許に分かれています。受験資格は厳しくありませんが、技能試験があるため、独学での受験は現実的ではありません。

資格詳細
日本がもっとも世界に誇れる社会インフラ技術と言えば、「鉄道」をおいてほかにないでしょう。新幹線やリニアモーターカーといった列車そのものの技術はもちろんのこと、時間に正確に運行されることや効率的な乗り換えのプロセスなど、鉄道のシステム全般が世界的にきわめて高く評価されています。この日本の鉄道システムを最前線でささえているのが、動力車操縦者すなわち「電車の運転士さん」たちです。電車だけでなく、機関車、気動車、路面電車、トロリーバス(無軌条電車)の運転にも、動力車操縦者の国家資格が必要です。

活躍場所
動力車操縦者の勤務先は、もちろんJRや私鉄などの官民さまざまな鉄道会社です。通常は、無資格で鉄道会社に就職し、駅員や車掌の仕事を数年間おこなって現場で鉄道の仕組みや知識を学んだあと、動力車操縦者の免許を取得して運転士として勤務することになります。一般に、大卒の人は事務方にまわされがちであり、運転士は高卒の人が多い傾向にあります。運転士になったあとは、担当する路線および列車を運転し、乗客や貨物を時間どおりかつ安全に目的地まで送り届けます。

収入
動力車操縦者の収入は、就職先の鉄道会社によって大きな差があります。また、たとえばJRでは、在来線よりも高度な運転技量が求められる新幹線の運転士のほうが高給になったりと、社内でも担当路線によって差が出ることもあります。都市圏と地方とでも格差があり、平均年収は、都市部の大手会社では600万円ほど、地方の私鉄では400万円ほどと言われています。鉄道会社は基本的に大企業ですので、残業手当や休日出勤手当などの各種手当は完備されています。

将来性
いわゆる「団塊の世代」が大量退職する「2007年問題」や「2012年問題」が、電車の運転士にも発生し、鉄道業界では若手の運転士の育成が急務となっています。これから運転士を目指そうという人にとっては、よい時代と言えそうです。鉄道会社そのものの将来性については、大手会社は安泰ですが、地方の小さな私鉄などは不安が残るところです。とはいえ、たとえ過疎地であっても、鉄道はなくては困る存在ですので、他の業種ほど深刻ではありません。

向いている人
特に男性は、子どものころに電車を運転してみたいと思ったことがある人も多いでしょう。電車が好きで、運転したいという意欲が強い人に向いています。実際の業務では、毎日、大勢の乗客をのせて長距離を移動するわけですから、なによりも「安全第一」が求められます。強い責任感はもちろんのこと、さまざまなトラブルやハプニングにも冷静に対処できるメンタルが必要になってきます。また、電車の運転は非常に難しく、高い集中力を持続させることができなければなりません。さらに、休日が不規則であり、勤務時間帯や休憩時間も一定ではないので、不規則生活に耐えられることも必須要件になります。

取得方法
電車などの運転に必要な動力車操縦者の国家資格は、「動力車操縦者運転免許に関する省令」にもとづく特別な運転免許です。免許は「電気車」や「蒸気機関車」など、車両の動力ごとに分かれており、さらに「甲種」や「乙種」などに細分化されています。試験は、省令上は20歳以上ならだれでも受けることが可能となっていますが、通常は、国土交通省が認可する養成施設で教育を受けたあとに受験します。養成施設は、JRや大手私鉄は自社で設置していますが、施設がない会社では外部に委託しています。試験では視力や色覚などの身体検査も実施されます。

動力車操縦者資格の難易度偏差値

甲種蒸気 乙種蒸気 甲種電気 乙種電気 甲種内燃 乙種内燃 新幹線 第一種磁気
偏差値0 偏差値0 偏差値0 偏差値0 偏差値0 偏差値0 偏差値0 偏差値0
判定不能
判定不能
判定不能
判定不能
判定不能
判定不能
判定不能
判定不能
第一種磁気内燃 第二種磁気内燃 無軌条
偏差値0 偏差値0 偏差値0
判定不能
判定不能
判定不能

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 甲種蒸気機関車運転免許 取得
平成○年○月○日 乙種電気車運転免許 取得
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

動力車操縦者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ お薦め度 お薦め取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 お薦め度の画像 お薦め取得方法の画像
国家資格 専門的資格(良) 業務独占・必置資格 ★★★★★ 独学 通学

動力車操縦者試験概要

受験資格 ・20歳以上
・運転免許を所持し、過去1年内に取り消されていない
※上記条件を満たせばだれでも受験可能だが、実質上、鉄道・軌道事業者に所属していなければ実技試験が困難
試験内容 甲種蒸気機関車・乙種蒸気機関車
身体検査
適性検査

筆記試験

・(甲)鉄道に関する技術上の基準を定める省令
・(乙)軌道運転規則
・(乙)道路交通法及び道路交通法施行令
・運転の安全の確保に関する省令
・蒸気機関車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


甲種電気車・乙種電気車
身体検査
適性検査

筆記試験

・(甲)鉄道に関する技術上の基準を定める省令
・(乙)軌道運転規則
・(乙)道路交通法及び道路交通法施行令
・運転の安全の確保に関する省令
・電気車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


甲種内燃車・乙種内燃車
身体検査
適性検査

筆記試験

・(甲)鉄道に関する技術上の基準を定める省令
・(乙)軌道運転規則
・(乙)道路交通法及び道路交通法施行令
・運転の安全の確保に関する省令
・内燃車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


新幹線電気車
身体検査
適性検査

筆記試験

・鉄道に関する技術上の基準を定める省令
・運転の安全の確保に関する省令
・新幹線鉄道の電気車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


第一種磁気誘導式電気車・第二種磁気誘導式電気車
身体検査
適性検査

筆記試験

・鉄道に関する技術上の基準を定める省令
・運転の安全の確保に関する省令
・磁気誘導式鉄道の電気車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


第一種磁気誘導式内燃車・第二種磁気誘導式内燃車
身体検査
適性検査

筆記試験

・鉄道に関する技術上の基準を定める省令
・運転の安全の確保に関する省令
・磁気誘導式鉄道の内燃車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


無軌条電車
身体検査
適性検査

筆記試験

・無軌条電車運転規則
・運転の安全の確保に関する省令
・道路交通法及び道路交通法施行令
・無軌条電車の構造及び機能
・運転理論
・一般常識
実技試験


実技試験(共通)
・速度観測
・距離目測
・制動機の操作
・制動機以外の機器の取扱
・定時運転
・非常の場合の措置
実技試験
合格率 約80%
願書受付期間 試験日の1~2カ月前
試験日程 9月・3月
受験地
筆記試験

札幌・仙台・新潟・横浜・名古屋・大阪・広島・高松・福岡など
受験料 22100円
合格発表日 合格者に通知されるほか各運輸局から公示される
受験申込・問合せ 各地の運輸局鉄道部安全指導課など
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