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防除作業監督者

ネズミやゴキブリなど、建物に住みつく害獣・害虫は、単に不快なだけでなく、衛生面での重大なリスクとなり、伝染病を媒介したりする恐れもあります。これらを駆除するために防除作業をおこないますが、その作業を監督するのが防除作業監督者です。防除作業では毒性の薬剤を使ったりすることもあるので、国家資格の必置資格となっています。講習会(5日間)に参加し、修了することで資格を取得することができます。

資格詳細
防除作業とは、建物内にねずみや害虫などが侵入するのを防いで衛生面で安全な環境を保つために行う作業のことです。ねずみや害虫は、人々を不快にさせるだけでなく、糞などから病原菌を運ぶリスクやアレルギーの原因となることもあるため、衛生面で重大な問題です。防除作業監督者は、建物の衛生的環境を保つために、ねずみや昆虫などの防除作業を行う責任者です。ビル管理会社や害虫駆除の業者では、防除作業をする際に必ず防除作業監督者を選任することが義務付けられています。有資格者は建物をねずみや害虫などから守るプロとしての専門知識を活かして、監督として他の作業員への適切な作業方法の指導・指示をして監督作業を行います。この資格のための試験などはありません。防除作業監督者講習会を受講し修了することで取得することが可能です。ただし、受講資格として、ねずみ、昆虫などの防除に関する実務経験が必要になります。パート、アルバイトは実務経験に含まれないことと、昆虫などの防除にシロアリ駆除は含まれないことに注意してください。実務経験年数などの詳細は、日本建築衛生管理教育センター公式サイトの講習会情報のページで確認しておきましょう。なお、防除作業監督者の資格は6年が有効期限ですので、それ以降は新技術、新知識の修得のため6年に1度再講習を受ける必要があります。

活躍場所
防除作業監督者は、主にビル管理会社や害虫駆除業者などに就職し、防除作業の専門家として活躍できます。

収入と将来性
防除作業監督者としての年収のデータはありませんが、ビルクリーニングや清掃業者と同様の収入と考えられており、一般の平均的年収よりは低いといえるでしょう。ただし、専門性の高い資格ですので、実務経験年数によって年収が変わることも考えられます。有資格者には資格手当を支給する企業もあり、転職の際には有利になるでしょう。ビルなどの建築物が古くなると、ねずみや害虫などの侵入の危険性が増えてくるため、都市部では今後も変わらず需要のある仕事といえます。

向いている人
害虫の生態などに関心があり、駆除に使用する薬品や今後発生する害虫について自ら学び続ける意欲のある人に向いています。作業現場は過酷な状況の場合もありますが、顧客のニーズに応えるために、責任感を持って対応できる人が求められます。顧客には飲食店なども多いので、衛生面に配慮するなど気配りも必要です。

取得方法
講習を受けて、最後に修了考査を受けることでほぼ問題なく合格できるようです。講習は5日間にわたりますので、まず時間をしっかりと確保しておき、講習に遅刻したり、授業中に居眠りしたりといったことがないように気をつけましょう。



防除作業監督者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 防除作業監督者講習 修了
所轄・主催:
公益財団法人日本建築衛生管理教育センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は東京の情報。
願書受付
2020年3月24日~2020年4月6日
試験日
2020年5月18日~2020年5月22日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

防除作業監督者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 特になし 業務独占・必置資格 大関クラス 特になし

防除作業監督者試験概要

受験資格 ・高等学校もしくは中等教育学校を卒業した後、2年以上建築物におけるねずみ、昆虫等の防除(シロアリ駆除を除く)に関する実務に従事した経験を有する者
・5年以上建築物におけるねずみ、昆虫等の防除(シロアリ駆除を除く)に関する実務に従事した経験を有する者
試験内容 講習内容
・建築物環境衛生制度
・殺そ殺虫剤
・作業と安全管理
・ねずみ昆虫等防除各論
・実技(デモンストレーション)
合格率 ほぼ100%
願書受付期間 地域により異なる
試験日程 地域により異なる
受験地 東京・愛知・大阪・福岡・沖縄
受験料 60000円
再講習:33000円
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ (大阪以外)
公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル7階743区
TEL:03-3214-4624

(大阪のみ)
公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター関西支部
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-1 阪急千里中央ビル9階
TEL:06-6836-6605
ホームページ 防除作業監督者講習会(新規)<講習会情報|公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター
http://jahmec.or.jp/koushu/boujo.html

防除作業監督者のレビュー

(1件)
フラン
虫嫌いな私でも取れた資格

2023年02月28日
以前勤務していた会社で、資格が取得できると聞き、取得しました。
一定期間の勤務経験が必要なことと、5日間の講習受講が必須です。
5日目の講習後試験がありますが、過去問などの公表がないため、実際に受けるまで、どのような問題がでるのかわかりませんでした。
5日間の受講内容は、建築に関すること・法令・虫の種類・薬剤など多岐にわたりました。
虫が大嫌いな私ですが、虫の種類を覚える必要は特になく、知識がなくても、講習内容を聞いていれば試験は問題なく合格しました。
私は当時害虫駆除業者に努めていましたが、他の受講生の中には、ハウスクリーニング業者やホテル勤務の人もいました。
資格を取ると、会社から手当がもらえたり、業務を管理するリーダー的立場にキャリアアップもでき、とてもお薦めです。
薬剤に関する講義もありますが、理系ではない人にも理解できるように、解説してもらえるので、簡単に普段仕事をする時に役立つ知識を得ることがきました。
合格率も高いので、挑戦しようか迷っている人にはお薦めです。
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