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設備士資格検定

設備士資格検定は、空気調和・衛生工学会が実施する民間の検定試験です。ふたつの部門があり、空調部門では暖房や換気などに関する知識、衛生部門では給排水などの衛生に関する知識がためされます。受検のためには、大学の理系課程を卒業していない場合、学歴に応じた実務経験が必要になります。合格者は2年の実務経験をへれば、建築設備士試験の受験資格を得ることができるので、一級建築士を目指す上での第一歩にもなっています。

資格詳細
設備士資格検定試験は、空調や給排水衛生設備に関する基本的かつ専門的な技術・知識を証明する検定です。合格すれば、工学会設備士の称号が与えられます。設備士資格は、呼び名が「空気調和・衛生工学会設備士」、「学会設備士」、「SHASEの設備士」などいくつもありますが、よく使われる呼び名が「学会設備士」です。試験は、空調部門と衛生部門の2部門があり、1部門だけ、または両部門を受験できます。片方の部門のみの合格者は、「空調設備士」または「衛生設備士」と呼ばれています。設備士資格は、建築設備士よりもやや容易ですが、1級管工事施工管理技士より難しいです。本資格は設備設計業務には必須ではありませんが、取得すると評価が向上します。

活躍場所
設備士資格は、空調施工図の作成や設計、施工管理を担当できる証明となります。そのため、空調設備会社、建築設備会社、建設会社、メンテナンス会社などで幅広い活動が可能です。また、この資格は学会主催のものなので、試験に合格すると学会に登録でき、学会誌に名前が掲載されるほか、さまざまな講習会に正会員として参加することができます。

収入と将来性
設備士資格検定に合格し、学会設備士の称号を手にすると、高収入の仕事に就ける可能性が高まります。学会設備士の求人を見ると、設備設計や機械エンジニアなどの職種が多く、高給与が期待できます。また、いくつかの企業では資格手当も支給され、年収アップにも有効です。新型コロナウイルスの影響で、換気の重要性が再認識されており、学会設備士の知識や経験がますます求められるでしょう。さらに、住宅の断熱性や気密性の向上に伴い、機械換気の重要性も増しています。学会設備士の資格取得を目指し、建築設備士の試験も受けることでキャリアをさらに拡大することも可能です。設備士資格検定はまだあまり知名度が高くありませんが、環境衛生に関心を持つ企業が増えており、将来性が期待される資格です。

向いている人
合格者の多くは、建設会社や施工会社などで、空調や衛生だけでなく、施工管理など総合的な役割を担っている方が多いようです。空調や給排水衛生設備などに関わる仕事に興味がある方はチャレンジしてみてください。なお、設備士資格検定の受験資格は、学歴と実務経験の組み合わせで定められています。理系の大学を卒業していれば、実務経験がなくても受験できます。まずは受験資格の要件を確認しましょう。

取得方法
試験は筆記試験(マークシート方式)のみで、基本的な内容が多いため、幅広く勉強できれば難易度はそれほど高くありません。1級管工事施工管理技術検定よりも少し易しい程度であり、内容的にも重なる部分があるので、同時期に2つの資格取得を目指すのもよいかもしれません。また、「空調部門」と「衛生部門」では、衛生の方がやや難易度が高いようです。受験対策としては、国土交通省監修の「建築設備設計基準」に基づいた設計基準が問題の中心なので、これを参考にして、建築設備技術者協会が発行する過去問題集とテキストを使って勉強することが一般的です。過去5年分の問題が掲載された問題集と、「設備士受験の総合対策」という参考書の2種類を多くの受験生が利用しています。過去問に類似した問題が比較的出題されるので、テキストを読み込み、過去問を解くことで対策が可能です。



設備士資格検定資格の難易度偏差値

偏差値36
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 設備士資格検定 合格
所轄・主催:
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

受験部門により試験日が異なる。記載内容は空調部門
願書受付
級や部門によって願書受付日等が異なります。
試験日
2021年1月25日
合格発表
級や部門によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

設備士資格検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 大関クラス 特になし

設備士資格検定試験概要

受験資格 ・大学理科系課程卒業者
・短大理科系課程卒業後、実務経験1年以上
・高校建築設備系卒業後、実務経験3年以上
・高校理科または工業系課程卒業後、実務経験4年以上
・認定各種学校卒業後、実務経験1年以上
・その他の学歴で実務経験7年以上(18歳以上)
試験内容
空調部門

・暖房、換気、空調調和に関する専門知識
・給水、排水、その他の衛生に関する専門知識

衛生部門

・給水、排水、その他の衛生に関する専門知識
・暖房、換気、空調調和に関する基礎知識の概要
合格率 29.1%
願書受付期間 7月上旬~8月下旬
試験日程 11月下旬
受験地 東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・新潟・広島・福岡・那覇
受験料
空調部門:
9900円
衛生部門:
9900円
合格発表日 2月上旬
受験申込・問合せ 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂4-8 神楽坂プラザビル4F
TEL:03-5206-3600 FAX:03-5206-3603
ホームページ 設備士資格検定試験
http://www.shasej.org/setsubishiweb/setubishi.html

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