計算実務能力検定
企業の経理担当者にとって、欠くことのできない能力が、帳票計算と商業計算です。計算実務能力検定は、それらの計算能力を判定することで、その名のとおり経理の実務能力を認定する民間の資格検定。全国経理教育協会が主催するとても伝統のある検定で、すでに通算100回を越え、多くの経理担当者が通ってきた道となっています。経理担当者には必須の資格と言ってよいでしょう。
資格詳細
計算実務能力検定は、全国経理教育協会が実施する、経理業務に必要な入出金伝票などの帳票計算と原価計算などの商業計算の計算能力を評価する資格です。1級から3級まであり、各級に応じた内容で帳票計算と商業計算が出題されます。1級に全問正解すると満点表彰があります。試験の出題範囲があらかじめ知らされており、過去問やテキストも入手しやすいことなどから、難易度はそれほど高くないようです。そのため、就職の際にアピールできるように、学生のうちから受験している人も少なくありません。有資格者のニーズも高い傾向があり、経理や財務部門だけではなく、会社の財務状況を知っておく必要のある営業マンにも有効な資格といえます。就職や転職の際にアピールするためには、2級以上を取得し、あわせて簿記検定も取得しておくと良いでしょう。
活躍場所
計算実務能力検定の2級以上を取得していれば一定の能力を評価してもらえるため、一般企業の経理部門の経理担当者として活躍できます。現金出納帳や売上帳などの作成、利息、年金の計算などが主な仕事内容です。
収入と将来性
経理担当者の平均年収は、一般事務と比べると少々高めですが、差はそれほど大きくないようです。ただし、実務経験を重ねていくと、年収も増える傾向が見られます。また、近年のグローバル化に対応して、IFRS検定やBATICなどの英文経理の資格を取得していると、活躍の幅が広がり、収入もさらに増えるでしょう。経理部門は企業に欠かせない部署のため、安定した仕事といえます。1年単位での作業があり、企業側としては長期で勤務してもらうことを望んでいるため、リストラといった不安も少ない仕事です。総合的な経理の実務能力を認定する計算実務能力検定は、将来性と有効性の高い資格といえるでしょう。
向いている人
経理職に従事している方をはじめ、これから経理職を目指している学生にもおすすめの資格です。計算業務が主な仕事ですから、数字関係が得意なことはもちろん、誤差が1円でもあるといけない仕事のため、細かいところまで気が付く、几帳面な方に最適な仕事です。また、経理は一日中パソコンと向き合うイメージがありますが、支払いに関して顧客に連絡をしたり、社員に確認したりすることも多いため、コミュニケーション能力も必要です。
取得方法
2級と3級については出題される範囲が似ていることもあり、難易度に大差はないようです。日商簿記3級と同じくらいのレベルですが、計算実務能力検定では計算のスピードと正確性が求められるため、知識を増やすだけではなく、実際に電卓を叩き、計算練習を重ねましょう。1級になると急に難しくなりますが、独学で勉強して合格している方は多数います。全国経理教育協会の過去問題集や公式のテキストも販売されていますので、これらを活用して勉強するのが一般的です。しかし1級の場合、合格を確実にするには、資格スクールに通うのも選択肢のひとつとして考えてよいかもしれません。
計算実務能力検定資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
簡単 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 計算実務能力検定試験○級 合格
所轄・主催:
公益社団法人全国経理教育協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2020年11月16日~2020年12月14日
試験日
2021年1月23日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
計算実務能力検定資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 就職や転職にやや有利 | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 通信 公式テキスト |
計算実務能力検定試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 1級 ・帳票計算:精算表、棚卸表、固定資産台帳、入出金伝票 ・商業計算:比率、製造原価、利益処分、有価証券、株式、福利、年金、年割賦、積立金、減価償却 2級 ・帳票計算:合計残高試算表、商品有高帳、入出金伝票 ・商業計算:売買諸費用、手形割引、度量衡、貨幣の換算 3級 ・帳票計算:仕訳帳、総勘定元帳、得意先元帳、仕入先元帳、入出金伝票 ・商業計算:割合の表し方、損益、利息 |
合格率 | 45.8%(3級) |
願書受付期間 | 8月中旬~9月上旬・11月中旬~12月中旬 |
試験日程 | 10月上旬・1月下旬 |
受験地 | 全国経理教育協会が指定した全国各地の専門学校 |
受験料 | 1級: 2000円2級: 1600円3級: 1400円 |
合格発表日 | 試験日から1週間後 | 受験申込・問合せ | 公益社団法人 全国経理教育協会 〒170-0004 東京都豊島区北大塚1丁目13番12号 TEL:03-3918-6133 |
ホームページ | 全国経理教育協会/計算実務検定 http://www.zenkei.or.jp/license/calculate.php |
計算実務能力検定のレビュー
(2件)
マホ
電卓計算の技術証明として使えます
2020年03月28日
公益社団法人全国経理教育協会が実施する電卓計算の技能を問う試験で1級から3級まであります。 経理の基本となる帳票計算と商業計算が出題範囲であるので電卓計算の基礎技術を習得するためにおすすめの資格です。 私は2級を受験しました。電卓計算がメインなので知識よりは技術が重視されます。 そのため、正確にかつ素早く電卓を打つということを繰り返し練習することが合格への一番の近道になります。 この試験は基本的に毎年、ほぼ同じパターンの出題であるので試験の対策が立てやすく、過去問題集を2周ほど繰り返せばパターンを身に付けることができます。 通常、一般的に電卓を使用する職種(経理事務員など)に就いている方であれば、テキストや模擬試験集などは全く必要なく過去問題集だけで1級に合格できます。 そのため、たとえ1級であっても50%という高い合格率であるので決して難しい資格ではありません。 電卓計算に不慣れな方は2級や3級からでも過去問題集を繰り返すことで合格水準まで到達することができます。
このレビューを5人中5人が評価しています
中屋
働くうえで役立つ資格です!
2019年12月04日
私は現在、社会保険労務士として開業しております。とはいえ実務経験があったわけでは
なく前職は畑違いの流通関係の現場作業でした。試験で得た知識があっても実務の能力を身につけなければ信頼は得られません。
まずは、どの会社でも事務として重要な給与計算について知ろうと思いこの資格取得にむけた学習を始めました。
給与計算実務能力検定1級の問題は、2級で扱う毎月の給料の計
算方法だけでなく、年末調整や退職金から引かれる税金の問題、はてはマイナンバーに関する知識問題まで出ます。
記述式で合格には7割以上の正解が求められます。当然といえば当然で給与計算などお金の計算には正確でなければいけません。
学習法としましては、それぞれの級の問題集が出されていますので、問題を電卓をたたきながら手書きで進めました。
この資格の勉強をし取得したおかげで、間違った給与計算がされていることを発見できるようになり社会保険労務士+αの価値をつけることができました。
また時々アルバイトをしますが、自分の給与は最低賃金を上回っているかとか間違いがないか確認できるようになりこの資格が活かされています。
ただし難点は、受験料が1万円と高額でまた取得しても認定書発行に2千円、2年ごとの更新料として5千円の費用がかかることです。
なく前職は畑違いの流通関係の現場作業でした。試験で得た知識があっても実務の能力を身につけなければ信頼は得られません。
まずは、どの会社でも事務として重要な給与計算について知ろうと思いこの資格取得にむけた学習を始めました。
給与計算実務能力検定1級の問題は、2級で扱う毎月の給料の計
算方法だけでなく、年末調整や退職金から引かれる税金の問題、はてはマイナンバーに関する知識問題まで出ます。
記述式で合格には7割以上の正解が求められます。当然といえば当然で給与計算などお金の計算には正確でなければいけません。
学習法としましては、それぞれの級の問題集が出されていますので、問題を電卓をたたきながら手書きで進めました。
この資格の勉強をし取得したおかげで、間違った給与計算がされていることを発見できるようになり社会保険労務士+αの価値をつけることができました。
また時々アルバイトをしますが、自分の給与は最低賃金を上回っているかとか間違いがないか確認できるようになりこの資格が活かされています。
ただし難点は、受験料が1万円と高額でまた取得しても認定書発行に2千円、2年ごとの更新料として5千円の費用がかかることです。
このレビューを6人中1人が評価しています