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自動車運転免許

もっとも一般的な国家資格であろう自動車運転免許。多くの人が経験しているとおり、教習所に通ってから受験するのがポピュラーですが、直接、試験場で受験するのも不可ではありません。第1種運転免許は個人向けの自家用車の免許で、第2種運転免許は乗客を運ぶ営業用車両などの免許です。

資格詳細
数ある国家資格のなかでも、もっとも人気があり、もっとも有資格者が多いのが、この自動車運転免許でしょう。第1種と第2種に大別され、それぞれ、普通自動車、中型自動車、大型自動車、大型特殊自動車、牽引に細分され、第1種ではさらに、普通自動二輪車、大型自動二輪車、小型特殊自動車、原動機付自転車が加わります。第1種は一般的な運転免許ですが、第2種は、タクシーやバスなど、報酬を得て人を輸送するために必要となる免許です。

活躍場所
クルマやバイクを運転して公道を走るためには、自動車運転免許がなければなりません。有資格者の活躍場所は、公道上のあらゆる場所と言ってよいでしょう。第1種は、通勤や買い物に利用する自家用車、営業まわりなどに使う社用車、そして国内の物流をになうトラックなどの運転に欠かせません。第2種は、タクシーやバスなど、旅客輸送のための自動車を運転するのに必須の免許です。なお、車両系の建設機械や移動式クレーンなどは大型特殊自動車に分類されますが、運転免許はあくまで公道を走るための資格なので、これらの操縦には他の資格が必要になることがあります。

収入と将来性
クルマ社会となって久しい現代の日本では、自動車免許は必ず役に立つ資格であり、将来性についてもまったく不安のない資格だと言えます。免許をどう役立てるかは人それぞれですが、職種によっては必須資格となりますし、自動車がなければ通勤できない職場も少なくありません。自動車運転免許は確実に仕事の幅を広げる資格だと言ってよいでしょう。そしてまた、この汎用性の高さから、就職や転職において有利となりやすい資格でもあります。

向いている人
性格や運動神経、反射神経の個人差により、自動車の運転に向き不向きはありますが、免許の取得までにかかる時間が短く済むか長引くかのちがいでしかないと言ってよいでしょう。教習所での教育も手厚いので、老若男女を問わず、時間さえかければ、だれでも取ることができる国家資格です。また、就職に有利になるので、就職をひかえた学生さんにおすすめの資格でもあります。18歳の誕生日を目前にしたら、ぜひ普通免許の取得を検討してみましょう。

取得方法
自動車運転免許を取得するのに、もっとも一般的な方法は、自動車教習所に通うことです。指定自動車教習所で運転を習い、卒業検定に合格すれば、運転免許試験場での技能試験を免除されます。教習所に通わずに、運転免許試験場での試験にのぞむこと(いわゆる一発試験、飛び込み試験)も可能です。なお、免許の種類によって受験資格年齢が異なる点に注意が必要です。原付、小型特殊、普通二輪は16歳以上、大型二輪、大型特殊、普通は18歳以上、中型は20歳以上、大型は21歳以上となっています。



自動車運転免許資格の難易度偏差値

偏差値35
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 普通自動車第○種運転免許 取得
所轄・主催:
各都道府県公安委員会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

自動車運転免許資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 趣味実用 特になし 横綱クラス 通学

自動車運転免許試験概要

受験資格
第一種運転免許

大型:
21歳以上で3年以上の運転経験を持つ者
中型:
20歳以上で普通免許・大型特殊免許のいずれかの免許を取得後2年以上経過した者
普通・大型特殊・大型二輪・仮免許:
18歳以上
普通二輪・原付・小型特殊:
16歳以上
牽引:
18歳以上で自動二輪・小型特殊・原付以外の免許を取得している者
※小型特殊は原付以外の免許で運転可能
※自衛官は大型・中型が19歳以上で取得できる

第二種運転免許

21歳以上で、第一種の免許いずれかを取得後3年以上、または他の第二種免許を取得している者
試験内容 大型自動車免許(第一種)
適性検査:
視力・深視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

中型自動車免許(第一種)
適性検査:
視力・深視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

普通自動車免許(第一種)
適性検査:
視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

大型特殊自動車免許(第一種)
適性検査:
視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

大型自動二輪車免許(第一種)
適性検査:
視力・色彩能力・聴力・運動能力
事前審査:
車体引き起こし・スタンドのかけ方、戻し方・車体の支え方・取り回し
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

普通自動二輪車免許(第一種)
適性検査:
視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

小型特殊自動車免許(第一種)
適性検査:
視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート48問(文章問題46問、イラスト問題2問)

原動機付自転車免許(第一種)
適性検査:
視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート48問(文章問題46問、イラスト問題2問)

牽引免許
適性検査:
視力・深視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

第二種運転免許(大型・中型・普通・大型特殊・牽引)
適性検査:
視力・深視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
技能試験:
教習所の卒業検定とおおむね同内容

仮運転免許(大型・中型・普通)
適性検査:
視力・深視力・色彩能力・聴力・運動能力
学科試験:
マークシート50問
技能試験

※仮免許は第一種の大型・中型・普通免許の技能試験(公道上)を受けるために必要になる
合格率 72.10%
願書受付期間 随時
試験日程 随時(年末年始を除く平日)
受験地 全国各地
受験料 第一種
大型:
8650円
中型:
8650円
普通:
5400円
大型特殊:
6100円
二輪:
6100円
小型特殊:
3550円
原付:
3550円
牽引:
6100円

第二種
大型・中型・普通:
9700円
大型特殊・牽引:
6100円

※金額は直接受験の場合
合格発表日 即日
受験申込・問合せ 地元の警察本部運転免許課・免許試験場・自動車教習所
ホームページ 運転免許 :警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/submenu.htm

自動車運転免許のレビュー

(3件)
Bobby
これだけ取れば日本のすべての4輪車が運転できます

2020年04月24日
国内の第一種4輪免許は、大型、中型、普通、けん引、大型特殊、小型特殊とありますが、普通(古い方は中型)免許はたいていの方が取得しており、小型特殊はその普通免許で運転可能ですので、大型、けん引、大型特殊の取得についてまとめてみます。
大型免許はその名の通り、重量11tを超える自動車の運転免許です。私は教習所で取りました。最初の難関は視力検査です。大型以上の資格には通常の視力検査に加え、深視力検査と呼ばれるものが加わります。具体的には、3本の棒のうち真ん中の棒が前後していて、3本が並んだらボタンを押します。要は奥行き感覚のテストです。これがなかなか難しく、私と一緒に受けていた人は、何度やっても不合格でした。教習自体は普通自動車と同様で、第1段階は所内でS字、クランク、十字路、踏切など、その後仮免許試験の後、第2段階で路上教習です。課題はそれほど難しくないのですが、2つ目の難関がブレーキです。大型車のブレーキは何tもの荷物が満載でもきちんと停車できるように設計されているため、普通車のブレーキ感覚で踏み込むと効きすぎてすぐに急ブレーキとなります。まずはこのブレーキを優しく使えるようにならないと、坂道や徐行が満足にこなせなくなります。逆にブレーキさえマスターできればただの大きい車で、車幅感覚さえつかめれば、合格できると思います。
けん引免許は、トレーラー免許です。深視力・ブレーキなどは大型と同じ課題です。けん引の最大の課題は車庫入れです。直角にバックでトレーラーを押し込むまでかなり時間がかかると思います。教習の大半の時間はこの車庫入れに費やすことになります。この車庫入れをマスターしない限り、けん引は卒業できないので頑張ってください。
大型特殊は、ショベルローダーと呼ばれる車が教習に使われます。深視力・ブレーキなどは大型と同じ課題です。ここでの最大の課題は後輪操舵です。普通の車はハンドルを切ると前輪が左右に曲がりますが、大型特殊車は後輪が動くため、内輪差が逆になります。課題に車庫入れがあるため、普通車の感覚で出発する側のサイドにスペースを取ると、出発した際に後輪が縁石に当たってしまいます。
いずれも4輪車ではありますが、一癖ありマスターまで大変だと思います。頑張ってください。
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山崎
移動手段として必須の資格

2019年12月18日
自動車免許を取得するためには、まず、自動車学校に入学します。そして、学科・技能の講習を受けたのち、仮免許試験を受けます。
仮免許試験に合格すれば、路上における技能講習を受けることができます。知識と技術の習得が確認出来たら最後は卒業検定となります。
卒業検定に合格すれば、学校は卒業になりますが、自動車免許を取得するにはさらに、各都道府県の免許センターで実施されている学科試験に合格しなければなりません。
私の場合は、大学1年生の夏に地元の自動車学校に入学しましたが、大学は県外でしたので、夏休みの期間中(8月から9月)に卒業を目指しました。
しかし、夏休みの期間は大変混雑しており、また、私の通っていた学校は先着順で予約するシステムだったため、朝一番に自動車学校に並んでも予約が取れず思うようにカリキュラムを進めることができませんでした。
また、予約できたとしても前回予約時から期間が開いてしまったことで運転技術が鈍ってしまい同じことを2度繰り返してしまうこともありました。
結局、夏での卒業ができず、翌年の春休みの期間(2月から3月)で卒業することができました。
私の自動車学校は在籍できる期間が限られており期限が3月末までであったため、最終的には職員の方が先行して予約してくれ、なんとかカリキュラムをこなすことができました。
ただ、夏から半年経過したことでさらに運転技術が鈍ってしまい、夏のうちに仮免許は取得できたのですが、春先には全くの初心者という状態まで戻ってしまったため相当苦労しました。
大学が県外にある場合は、自動車学校の選び方は特に慎重になったほうがよいかもしれません。
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平岩係
高校卒業後すぐに就職のため自動車免許を取得しました

2018年12月12日
まだ自動車免許を取得したばかりの頃。慣れない道を走るのには不安はありましたが、同時に世界が広がったような気持ちもしました。
今までは、遠出するのに電車が欠かせませんでしたが、自動車で移動が可能になってからはたくさんの場所への移動が可能になり自分の時間も有効に活用できるようになりました。この時期は就職活動真っ只中でさまざまな会社への訪問をしていく日々でした。本当に自分がやりたかった仕事、向いている仕事などがはっきりと自覚できていないままだったのです。自動車での移動のおかげで自分の足で行動することができ、同時に自分の将来も思い描けるようになってきました。これまでは先生たちに勧められていた事務系の仕事に意識が向いていましたが実際に見聞きできたことで他の道にも興味を持つことができるようになったのです。頭の中で整理整頓できていなかった物事でも行動に移すことによって実現可能かどうかを知るきっかけが得られました。
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