小型船舶操縦士免許
小型船舶操縦士免許は、総トン数20トン未満の小型船舶を操縦することができる資格です。航行できる区域および船の大きさにより、1級、2級、特殊の3種類が用意されていますが、特殊は水上オートバイ専用です。免許の有効期間は5年で、更新講習機関で受講することで更新できます。
資格詳細
総トン数20トン未満の船舶を操縦するには、小型船舶操縦士免許を取得することが必要です。船舶の種類や大きさ、および航行区域に応じて、1級・2級・特殊の3区分に分かれています。1級・2級はボートの免許、特殊は水上オートバイの免許です。1級はトップクラスのボート免許で、航行区域に制限がないことが特徴です。マリンスポーツの中でも、水上オートバイ専用の特殊小型船舶操縦士免許は、15歳9カ月から受験できる資格として人気があります。なお、小型船舶免許は各国独自の免許制度であり、国際的な取り決めが無いため、基本的に日本で取得した免許を海外で使用したり、反対に海外で取得した免許を日本で使用したりすることはできません。免許取得方法には、受験コースと教習所コースがあります。受験コースは、日本海洋レジャー安全・振興協会が実施する身体検査、学科と実技の試験を受ける方法です。一方、教習所コースとは、国土交通省の登録小型船舶教習所で学科と実技の教習を受けてから、修了試験を受けます。
活躍場所
求人サイトで小型船舶操縦士免許取得者を歓迎する会社を調べてみると、海洋開発産業、各種港湾土木工事、観光汽船会社、漁業協同組合、マリンショップなど各種マリン関連企業などがあります。就職転職に直結する資格ではありませんが、港内での物資の輸送、通船などの仕事で役立つでしょう。水上オートバイ用の免許のみで仕事する場合は、マリンレジャー業やテーマパークで活躍できる場があるかもしれません。
収入と将来性
小型船舶操縦士免許は趣味のために取得する人が多い資格のため、この資格単独で仕事で高収入を得ることは期待できません。しかし、有資格者で旅客船や遊漁船の船長クラスになると、比較的高めの月給が提示されています。特に、1級小型船舶操縦士は優遇されるようです。一方、特殊小型船舶操縦士の場合は、水上バイクの洗艇や操船の仕事になるため、夏季限定のアルバイトが多く、時給は低めです。海を挟んだ地域間の物流のほとんどが海上輸送なので、物資の輸送、通船などの仕事の需要は今後も半永久的に続くと考えられます。また、水上オートバイなどのマリンスポーツ関連の仕事も、季節限定ではありますが、人気があるため一定の需要が続くでしょう。
向いている人
小型船舶操縦士は、船舶と海が好きな幅広い年齢層の男女におすすめの資格です。趣味としてマリンスポーツを長く楽しみたい人や釣りで海によく行く人など、海のレジャーを存分に楽しみたい方が資格を取得して船舶を操縦できるようになると、世界が広がるでしょう。また、海洋開発産業や港湾土木工事関連の仕事に就いている方は、資格を取得することで活躍の場が広がる可能性があるため、キャリアアップにおすすめです。
取得方法
小型船舶操縦士は、独学で取得することも可能ですが、実技試験対策は、机上での勉強では難しいため、登録小型船舶教習所や免許スクールに通って講習を受けて効率良く勉強したほうがよいでしょう。講習ではボートに乗って、実際に操船技術や点検、ロープワークなどを学習していきます。試験で使用するボートと同じ型のボートを講習で使用するため、安心して試験に臨めます。この試験はしっかりと対策に取り組めば、それほど難易度が高い試験ではないといわれています。学科対策は、定番の方法ですがやはり問題集をひたすら解くことが良いそうです。小型船舶操縦士の学科試験問題集は、ネットなどで購入できます。
小型船舶操縦士免許資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 2級(湖川) | 特殊 |
---|---|---|---|
超簡単 |
超簡単 |
超簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級小型船舶操縦士免許 取得
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
小型船舶操縦士免許資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 趣味実用 | 業務独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
小型船舶操縦士免許試験概要
受験資格 | 1級: 17歳9カ月以上2級・2級(湖川)・特殊: 15歳9カ月以上 |
試験内容 | 1級 総トン数20トン未満、または長さ24メートル未満で用途がスポーツやレクリエーションに限られるボートの操縦が可能。 学科試験: (140分)四肢択一・操縦者の心得および遵守事項 ・交通の方法 ・運航 ・上級運航I ・上級運航II 実技試験: (約60分)・総トン数5トン未満、長さ4メートル以上9メートル未満の滑走型船 2級 総トン数20トン未満、または長さ24メートル未満で用途がスポーツやレクリエーションに限られるボートの操縦が可能(18歳未満は5トン未満)。ただし陸岸にほぼ囲まれた水域や海岸から5海里までの海域に限られる。 学科試験: (70分)四肢択一・操縦者の心得および遵守事項 ・交通の方法 ・運航 実技試験: (約60分)・総トン数5トン未満、長さ4メートル以上9メートル未満の滑走型船 2級(湖川) 総トン数が5トン未満、エンジン出力が15キロワット未満の船の操縦が可能。ただし湖や川などの内水面と指定された一部の海域に限定される。 学科試験: (30分)正誤式・操縦者の心得および遵守事項 ・交通の方法 ・運航 実技試験: (約30分)・推進機関の出力が15kw未満、総トン数5トン未満、長さ3メートル以上9メートル未満の船外機船 特殊 水上オートバイ専用。水上オートバイの航行区域(陸から2海里)の海域に限られる。 学科試験: (50分)四肢択一・操縦者の心得および遵守事項 ・交通の方法 ・運航 実技試験: (約30分)・定員3名の水上オートバイ |
合格率 | 94%(学科) |
願書受付期間 | 試験開始期日の20日前から7日前まで |
試験日程 | 1級・2級: 週1~2回程度2級(湖川)・特殊: 随時 |
受験地 | 全国各地 |
受験料 | 1級 学科試験: 6600円実技試験: 18900円2級 学科試験: 3550円実技試験: 18900円2級(湖川) 学科試験: 2800円実技試験: 15000円特殊 学科試験: 2900円実技試験: 16400円身体検査: 3450円 |
合格発表日 | 合格後1年以内に運輸局などに申請することで操縦免許を取得 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会 〒231-0005 神奈川県横浜市中区本町4-43 A-PLACE馬車道9F TEL 045-264-4172 |
ホームページ | 小型船舶免許試験・更新講習機関公式サイト http://www.jmra.or.jp/ |
小型船舶操縦士免許のレビュー
(1件)
船玉
天気が良ければ実技講習は最高です
2019年12月02日
一度は操縦してみたい乗り物の1つが船舶だと思います。
会社の命令により、これまで全くご縁が無いと思っていた船舶免許を取ることとなったため、チャレンジしてきました。
小型船舶は、1級、2級とありますが、会社で必要なのは2級であったため、2級の様子を記載します。
船舶免許は、国土交通省の登録小型船舶教習所に行かなければなりません。私も近所にあった養成所に行きました。
課程は学科2日、実技2日で、学科講習最終日に学科試験、その後に実技講習を行い、実技講習最終日に実技試験が行われます。
学科については、講習を理解していればそれほど難なく試験を合格できると思います。実技については、実際に川でボートを動かします。
私自身全く船舶の操縦の経験がなかったですが、丁寧に指導してくれますので、きちんと講習で教えてもらった通りに操縦してください。
天気が良ければ、屋外作業なので最高です。ユニークなのはロープワークです。
キャンプなどでなれている方は大したことは無いのかもしれませんが、初めての方は必ず戸惑いますので、家でも練習しましょう。
もやい結びなど、実技試験でも試されます。もし教習所に練習用のロープがあれば、貸してもらって空き時間に練習しましょう。
会社の命令により、これまで全くご縁が無いと思っていた船舶免許を取ることとなったため、チャレンジしてきました。
小型船舶は、1級、2級とありますが、会社で必要なのは2級であったため、2級の様子を記載します。
船舶免許は、国土交通省の登録小型船舶教習所に行かなければなりません。私も近所にあった養成所に行きました。
課程は学科2日、実技2日で、学科講習最終日に学科試験、その後に実技講習を行い、実技講習最終日に実技試験が行われます。
学科については、講習を理解していればそれほど難なく試験を合格できると思います。実技については、実際に川でボートを動かします。
私自身全く船舶の操縦の経験がなかったですが、丁寧に指導してくれますので、きちんと講習で教えてもらった通りに操縦してください。
天気が良ければ、屋外作業なので最高です。ユニークなのはロープワークです。
キャンプなどでなれている方は大したことは無いのかもしれませんが、初めての方は必ず戸惑いますので、家でも練習しましょう。
もやい結びなど、実技試験でも試されます。もし教習所に練習用のロープがあれば、貸してもらって空き時間に練習しましょう。
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