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地方競馬騎手(地方競馬教養センター)

中央競馬に劣らぬ人気を誇る地方競馬。都道府県や市町村が開催するため地元色ゆたかなレースが楽しめるのも魅力です。その騎手になるためには、養成機関の地方競馬教養センターに入学して2年間の養成期間を終え、騎手免許試験を受けるのが一般的です。受験資格として厳しい体重制限がありますが、乗馬経験は不問。また、中央競馬と異なり、性別の制限がないため、騎手を目指す女性の受験も可能となっています。

資格詳細
地方競馬騎手は、NAR(地方競馬全国協会)に所属する騎手です。NARの騎手の資格を取得するには、地方競馬教養センターの課程で学ぶ方法と、独自の経験や勉強を活かして直で騎手免許試験に挑戦する方法があります。2つの方法はありますが、免許試験に向けて準備がしっかりとできるのは、地方競馬教養センターに入所し、2年間の養成期間で学ぶことです。地方競馬教養センターは高度な騎乗技術と知識を持つ騎手を養成する施設ですが、簡単に入所できる訳ではなく、体重の制限、健康状態など厳しい受験資格と試験をクリアする必要があります。騎手課程では馬術の基礎から学び、競馬場実習、競走訓練へと徐々に移行していき、最終学期に実施される免許試験に合格すると、晴れてプロの騎手としてスタートできるのです。騎手の仕事は、レースで勝つこと以外にも、競走馬の調教、騎乗依頼を受けるための営業活動など、レースがないときでも仕事はたくさんあります。

活躍場所
地方競馬騎手は、NAR(地方競馬全国協会)の所属騎手として活躍が期待されます。また、競馬場によっては、フリーとして騎手会に所属し活動することができますが、デビュー時は厩舎に所属する必要があります。地方競馬で経験を積んでいくことで、中央競馬の騎手免許試験を受け合格すれば、中央競馬に移ることも可能です。

収入と将来性
基本的に騎手の給料は、レース賞金の5~7%とされていますが、その他に出走手当、調教手当などの報酬があり、かなり高額の報酬を得ている騎手もいます。ただし、地方競馬の場合は、経営状況に左右されるため、地方競馬のジョッキーは、各種手当てなどが少ないようです。また、中央競馬と比べると、賞金単価が低いため、年収は決して高いとはいえず、上位騎手の年収でも一般のサラリーマン程度のようです。厳しい業界ですが、地方競馬で一流になって中央競馬でデビューできれば、一流騎手として活躍できる道も広がってくるでしょう。中央競馬と比べると、マイナーなイメージがあるかもしれませんが、最近では地方競馬の騎手が中央競馬でも活躍しており、JRA騎手ランキングの上位に地方競馬出身の騎手が多数ランクインしています。現在では地方競馬出身の騎手が認知されるようになってきたため、地方競馬の騎手課程を受験する人がここ数年で増えてきているようです。

向いている人
騎手はレースで勝つことで知名度とともに年収が上がる実力主義の世界です。そのため、闘争心が強く、戦況を読む力があり、フェアプレーがきる人に向いているでしょう。また、騎手養成機関の入学条件に体重制限がある通り、騎手は小柄な人に適性があります。騎手として騎乗技術を磨いていくことに終わりはないので、学びの努力を惜しまない向上心も求められるでしょう。地方競馬には女性騎手も在籍し、男性騎手に負けず劣らず、頑張っています。

取得方法
地方競馬教養センターへの入学は競争率が高く、騎乗技術はもちろんのこと、面越、筆記試験対策は欠かせません。筆記試験では、国語、社会、数学の3教科について行われます。社会では県庁所在地、地理、歴史など、国語では馬に関連した諺や四字熟語などが出題される傾向があります。面接では自己PR、志望動機、乗馬経験の有無などを中心に問われるでしょう。また、身体検査があり、さらに運動機能検査には、平衡性、敏捷性、筋力などが試されます。馬に乗る審査では、乗馬技術のレベルよりも、騎手として適性があるか、馬に対する態度はどうかなどが審査対象となっているようです。



地方競馬騎手(地方競馬教養センター)資格の難易度偏差値

偏差値64
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

2020年資格日程

記載内容は一般試験の情報。
願書受付
2019年10月21日~2019年11月20日
試験日
2020年1月8日~2020年1月10日
合格発表
2020年2月下旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

地方競馬騎手(地方競馬教養センター)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 専門的資格(優) 業務独占資格 横綱クラス 通学

地方競馬騎手(地方競馬教養センター)試験概要

受験資格 ・中学校を卒業した者または卒業見込みの者で20歳以下
・体重:15歳で44kg、16歳で45kg、17~20歳で46kg以下
・視力:両眼とも裸眼で0.6以上
・色別力・聴力・健康状態:騎手としての業務に支障がない者
・乗馬経験:不問
試験内容 養成機関「地方競馬教養センター」(栃木県)に入学して2年間の養成期間を修了し、騎手免許試験に合格することで地方競馬の騎手になる資格を得ることができる。

身体検査

・体重の測定ならびに視力、色別力、聴力および健康状態の検査

運動機能

・平衡性:閉眼片足立ち
・敏捷性:サイドステップ、シャトルラン、ジャンプステップテスト
・瞬発力:垂直跳び
・筋持久力:上体起こし、懸垂
・心肺持久性:持久走(1500m)
・筋力:握力、背筋力
・柔軟性:上体そらし、立位体前屈

人物:
面接など
・口頭試問などによる騎手候補生としての適性審査

学力検査
(試験科目ではない)
・国語
・数学
・社会
など
合格率 37%
願書受付期間 10月上旬~12月上旬
試験日程 1月上旬(1泊2日)
受験地 栃木(地方競馬教養センター)
受験料 なし
合格発表日 2月中旬
受験申込・問合せ NAR地方競馬教養センター
〒329-2807 栃木県那須塩原市接骨木443
TEL:0287-36-5511 FAX:0287-36-5513
ホームページ 地方競馬教養センター|地方競馬全国協会|地方競馬情報サイト
https://www.keiba.go.jp/association/training/training.html

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