剣道

サムライの剣技を現代に伝える剣道は日本を代表する武道として世界にも広く認知されています。全日本剣道連盟では、剣道の技量を証明するものとして、三級~一級の級位と初段~八段の段位を認定しています。審査は五段以下は各都道府県の剣道連盟が、六段以上は全日本剣道連盟が実施します。初段から五段では学科試験(筆記試験)もあります。また、段位より上位の称号として「錬士」「教士」「範士」があります。

資格詳細
日本古来の剣術である剣道は、儀礼を重んじる精神性を何よりも重視するスポーツです。剣道の腕前を判断する基準が段位です。段位は、初段から八段まであり、初段の下には一級から三級まであります。一級の取得は、初段の受審条件となっており、小学6年生から挑戦可能です。五段以下の審査は各都道府県の剣道連盟が、難易度が上がる六段以降の昇段審査は、全日本剣道連盟が主催しています。受審する段が高くなるごとに、受審条件として取得後の経過年数が増えていくこともあり、最高段位の八段は最難関で、司法試験よりも難易度が高いとされています。昇段審査は、主に実技、日本剣道形、学科の3つの要素で構成されており、実技の審査で受かると、日本剣道形、学科に進めるという流れです。なお、履歴書などに剣道の段位の名称を記載する際には、「全日本剣道連盟〇段」が正式ですので覚えておきましょう。

活躍場所
仕事を持ちながら剣道を続けている人は、地元の剣友会やクラブチームなどで活動しているようです。また、高校・大学の剣道界で活躍した選手が、その後実力をさらに高めるために、各都道府県警察で警察特練員として活動することもあります。その他、実業団や学校などでも指導者として活躍できる場があります。

収入と将来性
仕事としては、剣道の道場を自身で経営する選択肢がありますが、民間で剣道場を所有するのは、難しいようです。理由として、不動産として収益を生みにくいことや、税金負担が重いことなどが挙げられます。しかし、経営感覚があり、積極的に利用者を開拓していけば成功する可能性があるかもしれません。また、求人サイトでは、中学、高校の剣道部のコーチ募集がいくつか見られます。時給は比較的高めですが、アルバイト.・パートの募集がほとんどですので、まとまった収入は期待できないでしょう。剣道の稽古を子どものときから始めると、厳しい稽古を乗り越えることで強くなることができ、礼儀作法も自然と身についていきます。家庭教育だけでなく、礼儀作法も指導してくれる道場は、子どもにも親にも価値のある存在といえます。忍耐力や精神力も鍛えられる剣道は、スポーツ競技としても武道としても今後も人気が続いていくでしょう。剣道は海外でも認知されてきています。

向いている人
「礼に始まり礼に終わる」といわれる剣道では、素直にアドバイスを受け入れられ、挨拶がきちんとできる人に向いています。また、剣道はコツコツと頑張れば上手くなっていきますので、忍耐力や根気がある人に向いているでしょう。とはいえ、背の高さや体格、運動神経も関係ありません。だれでも平等に修行できますので、精神を鍛えたいという方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

取得方法
級位審査では、身なりをしっかりとして、大きな声を出し、基本を大切にしていればほぼ合格できるでしょう。また、段位でも、初段から三段までは比較的合格しやすいといわれています。しかし、段位が上がるごとにかなり難しくなっていきます。また、当日演武をする相手は知っている相手でない可能性が高いため、相手と呼吸を合わせて落ち着いて演武できるように、日頃からの練習が大切です。YouTubeで「剣道昇段審査対策」で検索すると、数多くの動画が掲載されています。審査員が見ているポイントや合格のコツなどを紹介していますので、アクセスしてみると参考になるでしょう。



剣道資格の難易度偏差値

八段 七段 六段 五段 四段 三段 二段 初段
偏差値73 偏差値68 偏差値65 偏差値59 偏差値55 偏差値51 偏差値43 偏差値39
超難関
難関
難関
普通
普通
普通
簡単
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 全日本剣道連盟○段 取得
所轄・主催:
一般財団法人全日本剣道連盟
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

剣道資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 小結クラス 特になし

剣道試験概要

受験資格
八段:
七段受有後10年以上修業し、かつ年齢46歳以上の者
七段:
六段受有後6年以上修業した者
六段:
五段受有後5年以上修業した者
五段:
四段受有後4年以上修業した者
四段:
三段受有後3年以上修業した者
三段:
二段受有後2年以上修業した者
二段:
初段受有後1年以上修業した者
初段:
一級受有者で、満13歳以上の者
一級~三級:
地方代表団体の個人会員
試験内容
一級~三級

・実技

初段~五段

・実技
・形
・学科:筆記試験

六段~八段

・実技
・形

※八段は第一次と第二次の2段階審査
合格率 非公開
願書受付期間 団体による
試験日程 団体による
受験地 団体による
受験料 団体による
合格発表日 団体による
受験申込・問合せ 一般財団法人 全日本剣道連盟
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-3-14 靖国九段南ビル2F
TEL:03-3234-6271 FAX:03-3234-6007
ホームページ 称号と段級位のルール|剣道を知る|全日本剣道連盟
http://www.kendo.or.jp/kendo/ranking_titles/#all

剣道のレビュー

まだレビューがありません