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刈払機取扱作業者

刈払機は、草や細い木を刈るための機械。いわゆる「芝刈り機」もその一種ですが、原動機でノコギリを高速回転させるため、その取り扱いには最新の注意を要します。刈払機の作業に従事する人の安全の確保や振動障害の防止などのために、国家資格として刈払機取扱作業者の資格が用意されています。コマツやキャタピラーといった重機メーカーの教習所にて、講習(1日)に参加することで取得できます。

資格詳細
刈払機は、草刈りなどの作業を行うための機械で、エンジンで回転する刃やワイヤーを使用しているため、作業中は作業者の転倒、刈刃の跳ね返りや刈刃への接触などによる労働災害や振動障害が発生しやすい可能性があります。災害や障害を防ぐには、刈払機を取り扱う作業者が機種の選定や点検、作業計画の作成などの知識を身に付けている必要があるため、それらの知識を作業者に教育することが労働安全衛生法で規定されています。すなわち、刈払機取扱作業者は、安全衛生教育の講習を修了した草刈り作業を行う専門家といえます。講習を受講して資格を取得すると、国や地方公共団体が発注する道路や河川の維持委託業務などの際に必要な草刈りの作業を行うことが可能です。なお、小型刈払機(3トン未満)であれば、この資格を持っていなくても運転できますが、自宅の庭などでの使用ではなく、仕事として小型刈払機を扱う場合は資格を取得しておくことをおすすめします。「刈払機取扱作業者安全衛生教育」では、刈払機(草刈機)を安全に扱う方法、整備、関連法令などについて学びます。実技では、刈払機を実際に使って操作方法などを学びます。講習は満18歳以上であれば、学歴・職歴を問わず、誰でも受講できます。安全衛生教育の講習は、コマツ教習所など各都道府県の機械メーカー教習所、または林材業労災防止協会で受講できます。

活躍場所
資格取得者は、林業をはじめ、土木建築工事業、造園工事などで活躍できますので、多様な職業への就職の際に有利になります。作業現場は、山林や河川敷、国道や高速道路などがほとんどです。チェーンソー作業者、立木の伐木作業者などの資格も取得すると活躍できる場がさらに広がるでしょう。

収入と将来性
刈払機取扱作業者としての年収のデータはありませんが、危険作業の割に収入は高くないといわれています。また、土木・建築業界ですでに働いている人が取得することが多い資格ですので、この資格を取得したことで年収が上がることは期待できないようです。ただし、特別手当を支給する企業もあり、転職やスキルアップにつながる資格として有利といえます。需要はそれほど多いとはいえませんが、草や細い木を刈る作業はさまざまな分野の現場で必要とされており、労働安全衛生法で作業者は安全衛生教育を修了することが定められているため、今後も一定のニーズがある資格といえます。

向いている人
電動の刈払機を両手で持ち、歩行しながら刈払いする作業であり、労働環境によっては熱中症などの危険性もある、労働負荷が大きい仕事ですので、体力に自信がある人に向いているといえます。基本的に、林業や土木業などの仕事に就いている方にとってスキルアップになる資格です。

取得方法
「刈払機取扱作業者安全衛生教育」という講習を受けることで取得できる資格です。講習には実技も含まれていますので、刈払機を使ったことがない方でも講習で専門知識を身に付けられます。講習を修了すれば合格できますので、国家資格の中では比較的やさしい資格です。ただし、遅刻や欠席などをしないように気をつけましょう。学科で学んだ知識をしっかりと覚えた上で、実技に臨んでください。受講時間は実技を合わせて6時間ほどと比較的短いため、一日のうちに講習を修了して刈払機取扱作業者になることが可能です。



刈払機取扱作業者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 刈払機取扱作業者安全衛生教育 修了
所轄・主催:
コマツ教習所
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

開催地により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

刈払機取扱作業者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 特になし 業務独占資格 大関クラス 特になし

刈払機取扱作業者試験概要

受験資格 満18歳以上
試験内容 講習内容
・学科
 ・刈払機に関する知識
 ・刈払機を使用する作業に関する知識
 ・刈払機の点検及び整備に関する知識
 ・振動障害及びその予防に関する知識
 ・関係法令等
・実技
 ・刈払機の作業等
合格率 試験なし
願書受付期間 教習所により異なる
試験日程 教習所により異なる(講習1日)
受験地 全国各地の教習所
受験料 8000~14000円
合格発表日 講習後、即日
受験申込・問合せ コマツ教習所やキャタピラー教習所など

コマツ教習所 東京センタ
〒192-0919 東京都八王子市七国3-55-1
TEL:042-632-0635 FAX:042-632-0637

キャタピラー教習所 東関東教習センター
〒277-0872 千葉県柏市十余二313
TEL:04-7133-2126

ほか
ホームページ 刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育|コマツ教習所
https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/KkjReservation/Subjects/Safety/CourseDetailSafetyBrushcutter.aspx

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