資格の取り方 » 民間資格 » 趣味 » 世界遺産検定

世界遺産検定

国連機関のユネスコが1978年から登録を始めた「世界遺産」は、すでに1000件を超え、世界中の文化遺産や自然遺産が名をつらねています。世界遺産検定は、これら世界遺産に関する知識をためす民間の検定試験。文部科学省や政府観光局が後援する本格的な検定ながら、基本的に趣味の検定ですが、最近では世界遺産が旅行目的として活用されているので、旅行業においては検定で得た知識をビジネスの実益に活かすことができるでしょう。

資格詳細
人類共通の財産、宝物である「世界遺産」への知識と理解を深めるために、2006年から実施されている検定です。学んだ内容を社会へ還元することを目指しています。単に世界遺産の知識や登録条件を覚えるだけではなく、グローバルな国際理念や文化の多様性、歴史や地理なども学びます。日本でも自然遺産の屋久島や文化遺産の富士山をはじめ、多くの観光名所が世界遺産に登録され、国内観光を機に海外の歴史的な遺産に関心を持つ人も増えています。世界遺産検定は世界遺産の保全活動も目的としていて、検定料の一部は世界遺産基金に寄付されます。

活躍場所
世界遺産検定で得た知識は、旅行業界で働く上で大きな武器となります。添乗業務者であれば、世界遺産に関するツアーでの活躍が期待できます。カウンター業務では、お客様のご要望に応えるための知識として大変重宝するでしょう。世界遺産は人気の観光地ですので、事業企画やツアー立案においても大変役に立つ資格です。また旅行業界に限らず、航空業界や商社、マスコミ、国際機関や教育機関などに就職を希望する場合にも、直接的な優位性はありませんが良い印象を与えます。進学の際も、大学の推薦入試で優遇措置が取られるなどのメリットがあります。

収入と将来性
旅行業界が実施しているトラベル・カウンセラー制度には、世界遺産スペシャリストという資格があります。その認定には「世界遺産検定1級以上の合格者」であることが要件となっていますので、取得をすると将来的にも高いキャリアが望めます。収入アップにも大きく影響するでしょう。旅行業界で働くなら、この資格を持っていると大変有利です。旅行業界を中心に、人材育成の一貫として団体受験を実施している会社も増えています。受験者数も年々増加の傾向にあることから、将来的にもこの検定の価値は上がると予想されます。

向いている人
旅行業界で働いている人、旅行業界への就職を希望している人はぜひとも取得しておきたい資格です。3級以上は履歴書に書けますので、就職活動の履歴書に書く資格を求めている人にもおすすめです。他には観光や旅行が趣味の方、もともと世界遺産に興味があった方、世界遺産を通して歴史を学びたい方、環境保全に関心が高い方、教養として世界遺産の知識を持っていたい方などが受験されています。総じて知的好奇心の強い方に向いています。

取得方法
世界遺産検定には4級から1級、最上級のマイスターがあります。対象となる世界遺産の数は級によって異なります。1級まではマークシート方式ですが、マイスターは世界の全世界遺産が対象となり、世界遺産条約の理念を理解した上で自分の意見を論述することが求められます。かなり難易度が高くなりますが、多くの問題は公式テキストから出題されます。他にはWeb講座を利用して勉強する方法もあります。世界遺産は毎年増えていますので、公式テキストの改訂版情報は適宜確認してください。4級から2級は誰でも受験可能ですが、1級以上は下の級に合格していることが必須条件になります。試験は年に数回、全国の主要都市で開催されます。



世界遺産検定資格の難易度偏差値

マイスター 1級 2級 3級 4級
偏差値53 偏差値50 偏差値45 偏差値40 偏差値0
普通
簡単
簡単
超簡単
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 世界遺産○級 認定
所轄・主催:
特定非営利活動法人世界遺産アカデミー
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

世界遺産検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 趣味実用 特になし 大関クラス 独学 講習 通信 公式テキスト

世界遺産検定試験概要

受験資格
マイスター:
1級認定者
1級:
2級認定者
2級~4級:
不問
試験内容
マイスター:
論述方式(3題)

1級:
マークシート方式(90問)
・遺産1007件(2014年7月時点)

2級:
マークシート方式(60問)
・日本の全遺産18件と主要な世界の遺産300件(2014年7月時点)

3級:
マークシート方式(60問)
・日本の全遺産18件と主要な世界の遺産100件(2014年7月時点)

4級:
マークシート方式(50問)
・日本の全遺産18件と主要な世界の遺産27件(2014年7月時点)
合格率 70.8%(3級)
願書受付期間
マイスター・1級:
3月中旬~5月下旬・8月下旬~10月下旬
2級~4級:
12月中旬~1月下旬・3月中旬~5月下旬・6月中旬~7月下旬・8月下旬~10月下旬
試験日程
マイスター・1級:
7月上旬・12月中旬
2級~4級:
3月中旬・7月上旬・9月中旬・12月中旬
受験地
マイスター:
東京・名古屋・大阪
1級~4級:
全国各地
受験料
マイスター:
19400円
1級:
9900円
2級:
5900円
3級:
4900円
4級:
3500円
合格発表日 試験日から約1カ月後
受験申込・問合せ 世界遺産検定事務局
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル9F
TEL:0120-804-302(月~金 10:00~17:00)
ホームページ 世界遺産検定|NPO法人 世界遺産アカデミー
http://www.sekaken.jp/

世界遺産検定のレビュー

(4件)
かしや
なかなか良い資格です

2023年04月11日
高校生のときから世界史の授業が好きだったので、この資格に挑戦してみることにしました。友人と一緒に3か月ほど勉強して合格することができました。
試験勉強には公式の2冊のテキスト(参考書と問題集)のみを使いました。
2級は300もの世界遺産が出題範囲になるため、毎日の勉強を心がけていました。また、試験範囲は日本と海外の世界遺産に分かれていますが、日本のほうが得点の比率が高いため、国内の世界遺産に重点を置いて勉強しました。
この資格で得た世界遺産の知識は、旅行などをより楽しくしてくれると思います。さらに、世界遺産を学習する過程で、各地の歴史や現在を知ることができ、グローバルな視点で世界を見ることができるようになりました。
世界遺産に詳しくなるための資格なので、あくまで趣味の資格ではありますが、好きな人には面白く勉強できる良い機会になると思います。いずれ1級にも挑戦してみたいと考えています。
このレビューを2人中2人が評価しています


ミントグリーン
世界遺産検定1級の取得方法!

2021年08月03日
世界遺産検定を勉強しようと思ったきっかけは、クイズ番組で鈴木遼平さんが1級を所持していると公言されていたのを見た時でした。
世界史好きの私としてはとても興味が沸き、早速勉強を開始しました。
級数は5級からあり、1級の出題範囲はなんと全世界の1,100件以上ある世界遺産が対象となります。
試験内容は全て四択の選択問題のみです。勉強方法は、1冊400ページ以上ある「世界遺産大辞典」の上下巻をひたすら読みこむ事です。
私は試験の一カ月前に申し込み、会社員なのでまとまった時間は取れなかったので帰宅後に自宅でひたすら読み込みました。
一周目は内容を理解しながら読み進め、二周目は太字部分を意識的に覚え、3周目は声に出して朗読します。
覚える事が多すぎるので、時間の無い社会人受験者の方は紙に要点をまとめたりマーカーを引いたりする事はおすすめ出来ません。
試験は200点満点で、6割前後を得点すると合格です。意外とボーダーが低いと思われがちですが、1級の合格率は20%を切る事もある大変難しい試験です。
旅行業界に勤める人はこの検定が役に立つのではないでしょうか。世界遺産にまつわる歴史的背景を学ぶ事によりお客さんに豊富な知識で旅行を案内出来るからです。
学生の方は、就職活動で大きなアピールポイントになります。
なぜならこの検定は世界遺産が好きな事だけでは無く、勉強熱心であると共に国際理解を深めて社会貢献がしたいという熱意も伝わるからです。
私は海外旅行で世界遺産を巡る事が趣味なので、勉強した知識があると観光する際にはまた違った視点で楽しむ事が出来るようになりました。
取得は大変でしたが、友達に自慢出来る検定なので取ってよかったです。
このレビューを5人中5人が評価しています


Yummy
独学で3級と2級を取得しました

2020年06月27日
学生時代は社会や歴史は苦手科目でした。しかし、旅行好きな為、国内外問わずたくさんの場所を訪れてみても、その場所や歴史について知らないことばかりで悔しさを感じました。
もっと知識を得てから訪れたら更に楽しいのではないかと思い、資格取得を決めました。
何から手をつけていいのか全くわからなかったので、とりあえず書店で参考書と過去問題集を購入。世界遺産登録の始まった理由などは面白く覚えられましたが、登録年月日やそれに関わる人の名前などを覚えるだけで精一杯だったので、テレビなどの世界遺産の番組を見て楽しく頭に入れる努力をしました。3級は基礎的な部分が多かったので独学でもすぐに合格できました。
いざ2級に挑戦しようと過去問をやってみたけれど、かなりレベルが違い大苦戦。1日1つの世界遺産の情報を携帯に入れ、通勤中などもこまめに何度も読んで頭に入れました。全ての世界遺産を覚えることは正直不可能だったので、自分の好きなエリアや行ったことのある所を中心に覚え、なんとか合格できました。
現在、旅行業に関わる仕事をしているため、取得してよかったなと思っています。また、取得後に訪れた世界遺産は知識を持って見たのでより感動して見ることができました。
このレビューを8人中6人が評価しています