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ハンドラー

愛犬家あこがれの祭典であるドッグショーにおいて、出場する犬たちを連れて大舞台に立つ「ハンドラー」は、その犬の魅力を引き出すという重要な役割をになっています。社団法人ジャパンケネルクラブでは、このハンドラーの認定試験をおこなっており、技術や経験に応じて「C級」から「教士」の等級に分かれています(最高位の「師範」は日本に6名しかいない特別な級)。犬が好きで、あつかいに自信がある方におすすめの資格です。

資格詳細
ドッグショーなどで、出陣する犬の魅力を最大限に引き出す役割を担うのがハンドラーです。ショーで主役の犬たちを歩かせたり、パフォーマンスをさせたりなど、犬の優れているところを上手く引き出して、審査員にアピールするためのサポート役といえるでしょう。ショーに限らず、日常のしつけから健康管理にいたるまで全般を担当する場合もあります。ハンドラーになるには必ずしも資格が必要ではありません。しかし、ハンドラーとして仕事をするならば、JKC(ジャパンケンネルクラブ)が認定するハンドラー資格を取得すると良いでしょう。受験するにはJKCの会員になることが必要です。1年以上の会員歴があると、資格試験を受けることができます。ハンドラー資格は、C級から教士・師範まで等級が設定されています。資格を目指すには、まずハンドラーとしての基礎を学ぶために専門学校で勉強するのが一般的です。

活躍場所
ハンドラー資格を取得後は、JKC公認のハンドラーとして仕事をするほか、犬の訓練所やしつけ教室、動物愛護センター、トリミングサロンなどに就職することが想定されます。ブリーダーとして繁殖に携わる仕事に従事している方もいるようです。

収入と将来性
ショーハンドラーの場合は、一般職種と違い、土日に開催されるドックショーがメインの仕事となるため、ショーハンドラーだけで生活するのは難しいかもしれません。そのため、副業として犬のしつけ教室などで働いている方も多いようです。一般的に、ドックハンドラーは、お給料のおよその上限が決まっているため、高額は期待できませんが、昇給がある場合が多く、長く勤めれば少しずつでも収入が上がるようです。ちなみに、麻薬探知犬ハンドラーの初任給は低めで始まりますが、長期間働くことで、公務員一般職の平均年収が期待でき、収入が安定しています。世界の犬種は700?800種といわれていますが、日本で登録されている犬種はそのうちの150種類程です。つまり、まだ知られていない犬種が世界にたくさんいるため、日本で開催される国際的なドッグショーで今後珍しい犬種が入ってくる可能性があります。人々の犬への興味や関心が高まるにつれ、ハンドラーへの需要もより高まっていくのではないでしょうか。 

向いている人
犬好きで、犬に対する愛情があり、犬に関する深い知識があることが大前提です。その上で、根気強い人、度胸のある人、体力のある人に向いている仕事といえます。犬をトレーニングする際に、意思疎通がなかなか取れず苦労することも多いですが、犬と根気強く向き合う姿勢が必要です。特にショーハンドラーに度胸は欠かせない要素です。ショーでハンドラーが緊張すると、犬にもハンドラーの緊張や不安が伝わってしまうからです。また、ハンドラーの仕事は体力を要する場面が多いため、ある程度体力に自信のある人が望ましいといえるでしょう。

取得方法
ハンドラーには幅広い知識と同時に、高度なハンドリング技術が求められるため、知識と技術の両方を修得しながら、経験を積んでいくことが必要です。独学では難しいため、一般的にはドッグトレーナー養成学校などで勉強している人が多く、最低でも1年以上かけて勉強して、まずC級ハンドラーの資格を目指していきます。また、プロハンドラーに師事し、見習いとして経験を積む方法も一般的です。試験自体は、養成学校できちんと勉強していれば、それほど難しくないようです。



ハンドラー資格の難易度偏差値

教士 A級 B級 C級
偏差値43 偏差値40 偏差値37 偏差値0
簡単
超簡単
超簡単
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ハンドラー○○ 取得
所轄・主催:
一般社団法人ジャパンケネルクラブ
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

ハンドラー資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 専門的資格(良) 特になし 大関クラス 独学 公式テキスト

ハンドラー試験概要

受験資格
教士

・満30歳以上で、A級取得から5年以上経過し、居住地のブロック協議会から受験資格を与えられた者

A級

・B級取得から3年後の年度以上で、居住地のブロック協議会から受験資格を与えられた者

B級

・C級取得から2年後の年度以上で、居住地のブロック協議会から受験資格を与えられた者
・公認トリマー養成機関でC級取得後2年以上経過し、養成機関A級コースに2年以上在籍かつ所定の課程を修了した者

C級

・18歳以上でジャパンケネルクラブの会員歴が1年以上あり、居住地のブロック協議会から受験資格を与えられた者
・18歳以上で公認トリマー養成機関で所定の課程を修了した者
・18歳未満で養成機関会員として2年以上在籍する者
試験内容
教士

・学科試験
・実技試験:モデル犬3頭

A級

・学科試験
・実技試験:モデル犬3頭

B級

・実技試験:モデル犬2頭

C級

・実技試験:モデル犬1頭

※モデル犬は生後9カ月1日以上のジャパンケネルクラブ登録犬を受験者が用意する
合格率 99%(C級)
願書受付期間 実施ブロックにより異なる
試験日程 実施ブロックにより異なる
受験地 ジャパンケネルクラブの各地方ブロックが指定する場所
受験料 5300円
合格発表日 実施ブロックにより異なる
受験申込・問合せ 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ 事業部技術事業課
〒101-8552 東京都千代田区神田須田町1-5
TEL:03-3251-1656 FAX:03-3251-1659
ホームページ 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)
https://www.jkc.or.jp/

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