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コンクリート橋架設等作業主任者

川などに橋を架ける場合、その建設作業には大きな危険がともなうため、労働安全衛生法により、事業者はコンクリート橋架設等作業主任者の有資格者を選任して配置することが義務づけられています。作業主任者は、労働災害の防止を目的として、架橋に関する専門知識を持ち、作業者たちが安全に工事できるように配慮します。建設業労働災害防止協会の各都道府県支部が実施する講習を修了することで取得できる国家資格です。

資格詳細
コンクリート橋架設等作業主任者は、コンクリート造りの橋梁工事を行う際に、安全を確保するために、現場で監視をする責任者であることを国が認定する資格です。コンクリート橋の架設作業も、鉄橋の架設作業と同様に、つねに危険と隣り合わせの作業です。作業中にコンクリートの破片や材料、工具などが頭上に落ちてくる危険性があり、安全を確保するために、事業者には作業主任者を配置することが義務づけられています。橋の構造は、車や人が通行する上部構造と、上部構造を支える下部構造に分かれています。このうち上部構造がコンクリート製で、高さが5メートル以上ある場合、または上部構造で支間の距離が30m以上の架設作業を行う場合に、作業主任者の配置が必要です。コンクリート橋架設等作業主任者は、都道府県労働局長の登録する機関で実施する講習を修了した者の中から選ぶこととなっています。選任された作業主任者の仕事は、現場での作業指揮、作業員の適正な配置、道具の点検などです。講習を受講するには、作業経験年数や学歴などに一定の条件がありますので、まずは受講資格を満たしているかを確認することが必要です。受講の条件を満たしていれば、講習を受講後、修了考査を受けることで資格を取得できます。この作業主任者以外にも、勤め先によっては、実務や現場に応じた他の資格取得を要求されることもあるでしょう。中には技能講習の上位資格もあるので、現場に応じて取得すると自身のキャリアップに役立ちます。

活躍場所
建設作業関係の会社に就職し、コンクリート橋架設の現場で作業主任者として活躍します。特に道路・造成・橋梁工事を専門とする会社で、資格を活かすことができます。

収入と将来性
コンクリート橋架設等作業主任者としての年収情報は見つかりませんが、コンクリート橋架設等作業主任者を歓迎している企業の求人情報を見ると、一般の平均的な年収以上が期待できます。また、橋梁工事関係の会社では、土木施工管理技士、舗装施工管理技術者、測量士などの有資格者は優遇されるようですので、併せて取得しておくと、収入アップにつながる可能性があります。近年は橋梁の新設工事は少ないですが、橋梁架け替え工事の需要は今後増えていくことが予想されています。また、コンクリート橋架設等作業主任者は、コンクリート造りの橋梁架設作業現場での必置資格ですので、今後も一定の需要があると考えられます。

向いている人
建設業界で働きたい方、特に橋の建設に関心がある人には向いている資格です。作業主任者としては、橋の架設作業に際し、危険を予防し、作業員の安全を確保するため工事現場でさまざまな配慮が必要ですので、強い責任感をもって仕事ができる人が求められます。また、現在すでに橋梁工事の仕事に携わっている方は、キャリアアップのためにコンクリート橋架設等作業主任者の資格取得を目指して、実務経験を積んでいくとよいでしょう。

取得方法
各都道府県の労働基準協会などが実施する講習と修了考査で取得できます。修了考査もほぼ100%合格となるようです。講習だけで取得できる国家資格とはいえ、年齢及び実務経験などの受講条件が細かく規定されていますので、まず受講資格を満たしているか、建設業労働災害防止協会の公式サイトで確認してください。また、講習内容は実施先によって多少違ってくることがあるようですので、気になる方は受講予定の実施先に問い合わせてみるとよいでしょう。



コンクリート橋架設等作業主任者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 コンクリート橋架設等作業主任者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

会場により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

コンクリート橋架設等作業主任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(可) 必置資格 横綱クラス 特になし

コンクリート橋架設等作業主任者試験概要

受験資格 ・橋梁の上部構造であって、コンクリート造のものの架設又は変更の作業経験が3年以上ある者
・学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校で土木、建築に関する学科を専攻して卒業した者で、その後の作業経験が2年以上ある者
・その他厚生労働大臣が定める者
試験内容 講習内容
・作業の方法に関する知識
・工事用設備、機械、器具等に関する知識
・作業環境等に関する知識
・作業者に対する教育等に関する知識
・関係法令
・修了試験
合格率 ほぼ100%
願書受付期間 支部により異なる
試験日程 支部により異なる(年0~1回)
受験地 全国各地
受験料 支部により異なる
(東京支部の場合は11850円)
合格発表日 講習終了後
受験申込・問合せ 建設業労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館7F
TEL:03-3453-8201
ホームページ 建設業労働災害防止協会 | 建災防
http://www.kensaibou.or.jp/

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